土扉つちど)” の例文
階段の下は錠口になっていて、不時ふじの攘夷派の襲撃にそなえるために、車びきの重い、土扉つちどが閉まり、出入のたびに、いちいち鍵で開閉することになっている。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「じゃア、どうか土扉つちどをしめて戴きましょう」
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)