“フロント”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前窓55.6%
正面玄関11.1%
11.1%
11.1%
表玄関11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小さな階段をいくつもあがって、そろそろだいこんがくたびれかけたころ、旅客機の操縦室のような大きな前窓フロントのあるところへたどりついた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
正面玄関フロントの扉があくたびに鳴るブザーが、ほのかな音をつたえた。シヅは窓のほうへ行って、小田原町につづく通りを見おろしながら
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
正面玄関フロントの土間で、髪をとばされないようにネッカチーフで頬冠ほおかむりをすると、ガラス扉にうつった姿は、それなりにショウバイニンのスタイルになっている。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「世にかくれなき伯爵よ、君が名もて我らのヘンリイのフロントを飾りたれば、この書の読書界への進出もめでたく円滑なるべし」
シュナイダア夫人は、フロントに面した窓に立って、今にもドロシイの笑顔が街角に現れるであろうと、ディクシイ国道のほうを凝視めていた。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
小淡白こざっぱりと手入れの往き届いた前庭を横切って表玄関フロントの鈴を押すと、品の好いホテリング夫人が取次ぎに出て、往来に面した広い客間へ案内した。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)