“ドアー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
77.8%
22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちやうど先頭の第一人が、三段を一足飛いツそくとびに躍上ツて、入口のドアーに手を掛けた時であツた。扉を反對のうちからぎいとけて、のツそり入口に突ツ立ツた老爺おやぢ
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
彼処には簇立せるシユロランの高き幹黒く、硝子窓にカーテン薄汚なく、入口のドアーは半ば斜に開きたり。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
私は駅名喚呼をしなければならぬ、「目黒目黒」と二声ばかりドアーを開けながら呼んで見たが、どうも羞かしいような気がして咽喉がつまった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
妻に聞くと子供の部屋だろうというので、縁伝いにドアーを開けると、彼は咲子の机の前にすわって、女の雑誌の口絵に出ている、ある美人の写真を眺めていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は恐ろしい肉の叫喚さけびをまのあたり聴いた。見ると三等室のドアーが開いて、高谷千代子が悠々ゆうゆうとプラットホームに降りた。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
これまでにもう幾たびも処女をもてあそんだことがあるという、そう言えばこの間も停車場ステーションでわざわざ千代子のドアーを開けてやったところなど恥かしげもなく
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)