“一足飛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっそくとび44.4%
いっそくと22.2%
いつそくと11.1%
いつそくとび11.1%
いツそくとび11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
令嬢教育すなわち娘として世に立つ大切な年頃の教育を主として授けず、御門違おかどちがいな人の妻となり母となった後の教育を一足飛いっそくとびに授けて置いて
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
ここまで進んでおらぬ世を買いかぶって、一足飛いっそくとびに田舎へ行ったのは、地ならしをせぬ地面の上へ丈夫な家を建てようとあせるようなものだ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さういふよい影響えいきようあたへたのは、第一だいゝちに、萬葉集まんにようしゆうあたらしくかへされたことであります。それから學者がくしや文學者ぶんがくしやあひだに、一足飛いつそくとびに、よいうた激戟しげきせられて、あたらしいうたつく人々ひと/″\えてました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
時々、自分は何か一足飛いつそくとびな事を仕出かさねばならぬやうに焦々いらいらするが、何をして可いか目的めあてがない。さういふ時は、世の中は不平で不平でたまらない。それが済むと、何もかも莫迦ばか臭くなる。
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ちやうど先頭の第一人が、三段を一足飛いツそくとびに躍上ツて、入口のドアーに手を掛けた時であツた。扉を反對のうちからぎいとけて、のツそり入口に突ツ立ツた老爺おやぢ
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)