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扉
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ど
ふりがな文庫
“
扉
(
ど
)” の例文
「この低い柵の開き
扉
(
ど
)
を開けると、眠っていても直ぐ起きて来ますからそいつへ
干菓子
(
ひがし
)
をくれてやるんです。喜んで
従
(
つ
)
いて来ます」
とむらい機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
赤や紫の
硝子
(
ガラス
)
をきれいに入れた硝子
扉
(
ど
)
があった。ベルセネフは起って往ってその一枚を開けた。暗いところから涼しい風が入って来た。
警察署長
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
吾輩に向い合って腰掛けていたのは頬骨の高いハイカラ紳士、物をもいわず
猿臂
(
えんび
)
を伸ばして、吾輩が外を眺めている車窓の日除け
扉
(
ど
)
を閉ざす。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
引き
扉
(
ど
)
には
朱総
(
しゅぶさ
)
が飾られてあって、駕籠の動揺に従って、
焔
(
ほのお
)
のようにユラユラと揺れる。駕籠を取り巻いている男女の姿も、かなり異様なものであった。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「実を云うと、貴方はその手で、死体の入っている重い鋼鉄
扉
(
ど
)
を閉めたのでしたからね」とキッパリ云い放った。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
窻掛の
絹寒冷紗
(
きぬかんれいしや
)
、硝子
扉
(
ど
)
の
外
(
そと
)
の短か日、短か日の斜の陽ざし。窻掛の絹寒冷紗、其蔭の水仙と菊、鉢台の薄玻璃の壺。今朝咲きし一重水仙、いつの日か挿しし寒菊。
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
氣が付いて見ると、突き當りにもう一つ
潜
(
くゞ
)
り
扉
(
ど
)
があつて、女は其處から外へ飛出したらしいのです。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見たかぎりでは、六坪ほどの、変哲もない真四角な地下室だが、西側の壁に隠し
扉
(
ど
)
のようなものがあって、そこを突けば、自然に裏庭へ抜けられるようになっているところが怪しい。
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
開き
扉
(
ど
)
を音高く開けて、走り入って来たのは、大坂以来、一松斎につききりの一の弟子、師範代を勤める、
門倉平馬
(
かどくらへいま
)
という、髪黒く眼大きく、
面長
(
おもなが
)
な、やや顎の張った、青白い青年だった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「すぐ開き
扉
(
ど
)
一つの内に、
祖母
(
としより
)
が居ますが、耳が遠い。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
次の
御着更
(
おきか
)
え部屋の化粧
扉
(
ど
)
が、がたっと、鳴った。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
垣根にはしおり
扉
(
ど
)
があった。道夫はそれを押して入った。庭には
石南
(
しゃくなげ
)
のような花の咲いた木があった。彼は庭の敷石を
伝
(
つた
)
って縁側へ往った。
馬の顔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
成る程「貼菓子」らしい品物を並べた大きな
硝子
(
ガラス
)
戸棚があって、その戸棚の向うには、奥座敷へ続くらしい障子
扉
(
ど
)
が少しばかり明け放してあるんですが、その隙間から
とむらい機関車
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
窻掛の絹寒冷紗、硝子
扉
(
ど
)
の外の短か日、短か日の斜めの
陽
(
ひ
)
ざし。窻掛の絹寒冷紗、その蔭の水仙と菊、鉢台の薄玻璃の壺。今朝咲きし一重水仙、いつの日か挿しし寒菊。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
青年は東野南次を押し戻すように部屋の中へ入って、ピタリと後ろ
扉
(
ど
)
を閉めました。
奇談クラブ〔戦後版〕:05 代作恋文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“扉”の意味
《名詞》
(とびら)片方を蝶つがいなどで固定して、それを軸に回転させることにより開け閉めを行う戸。
(出典:Wiktionary)
“扉”の解説
扉(とびら、en: door、ドア)とは、建物や部屋などの入口などにつけられ、開口部を閉じたり、外部と遮断する機能をもつ部分。
(出典:Wikipedia)
扉
常用漢字
中学
部首:⼾
12画
“扉”を含む語句
硝子扉
扉口
大扉
鎧扉
鉄扉
門扉
開扉
車扉
土扉
両扉
石扉
格子扉
二重扉
小扉
閉扉
玻璃扉
片扉
樫扉
諸扉
御扉
...