甲板ウエル)” の例文
みな船室へ引きとったと見えて、甲板ウエルには人影らしいものもなくて、ひどく広々としている。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
海風うみかぜにでも吹かれたら、すこしさっぱりするかも知れないと思って、寝衣ねまきを脱いで、キチンと服に着かえると、イヴォンヌさんに気づかれないように、そっと甲板ウエルのほうへあがって行った。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
甲板ウエルの遠いはしのほうで、人の足音がする。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)