“内奥”の読み方と例文
読み方割合
ないおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬子、蝦夷えみし入鹿いるか等の兇暴を国家のために黙視されなかったとはいえ、彼らの内奥ないおうよりの「和」をまず祈念されたのは当然でなかろうか。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
山猫拝やまねこはいと書いたおかしな葉書はがきが来たので、こどもが山の風の中へ出かけて行くはなし。かなら比較ひかくをされなければならないいまの学童がくどうたちの内奥ないおうからの反響はんきょうです。
およそ芸術が普遍人間的な内奥ないおうの生命を有する限り、国民性に起因する趣味のごときは、一種の薬味たるに過ぎないであろう。それはむしろ異国情調として浪漫的な熱望を刺激するのである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)