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内奥
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ないおう
ふりがな文庫
“
内奥
(
ないおう
)” の例文
馬子、
蝦夷
(
えみし
)
、
入鹿
(
いるか
)
等の兇暴を国家のために黙視されなかったとはいえ、彼らの
内奥
(
ないおう
)
よりの「和」をまず祈念されたのは当然でなかろうか。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
山猫拝
(
やまねこはい
)
と書いたおかしな
葉書
(
はがき
)
が来たので、こどもが山の風の中へ出かけて行くはなし。
必
(
かなら
)
ず
比較
(
ひかく
)
をされなければならないいまの
学童
(
がくどう
)
たちの
内奥
(
ないおう
)
からの
反響
(
はんきょう
)
です。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
およそ芸術が普遍人間的な
内奥
(
ないおう
)
の生命を有する限り、国民性に起因する趣味のごときは、一種の薬味たるに過ぎないであろう。それはむしろ異国情調として浪漫的な熱望を刺激するのである。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
人間としての
矜持
(
きょうじ
)
か、此処には
最早
(
もはや
)
矜持とか自律とかはあり得ない。あるのは生きているか殺されるかという冷たい事実だけだ。善とか悪はない。真実とは一つしかないのだ。それは
内奥
(
ないおう
)
の声だ。
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
何故かくも信仰が深かったのだろうか——。
上宮太子
(
じょうぐうたいし
)
の
義疏
(
ぎしょ
)
のごとく、仏教について
内奥
(
ないおう
)
の思念を直接語られたような文書はもとより伝わっていない。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
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換言すれば彼が生存のとき、果さんとして果しえなかった
内奥
(
ないおう
)
の願、祈念、これを死が明確に語ってくれるのである。灰燼と絶滅から人間の生命は
久遠
(
くおん
)
となるであろう。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
“内奥”の意味
《名詞》
内部の奥深い所。
(出典:Wiktionary)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
奥
常用漢字
中学
部首:⼤
12画
“内”で始まる語句
内
内儀
内部
内々
内証
内外
内裏
内證
内密
内輪