“破天荒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はてんこう88.9%
はてんくわう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人としてはこういう形をすることもありそうなことだけれど、その当時にあっては、破天荒はてんこうなハイカラ姿でありました。
夫が相手ではとても考えつかないような破天荒はてんこうな姿勢、奇抜な位置に体を持って行って、アクロバットのような真似まねもした。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
屡々しば/\速射砲等そくしやほうとうをもつて反對はんたい撃沈げきちんされるほどで、とても、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさ破天荒はてんくわうなる、この海底戰鬪艇かいていせんとうていとは比較ひかくすること出來できぬのである。
けれども長吉ちやうきちにはたれにもとがめられずに恋人の住むうちの前をとほつたとふそれだけの事が、ほとんど破天荒はてんくわうの冒険をあへてしたやうな満足を感じさせたので
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)