“荒天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しけ60.0%
あれ20.0%
こうてん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、荒天しけをくらった乗合い舟、これも、後で思えば、一生の語り草です。またお眼にかかることがあるかどうか、お達者に——。
折々、ひどい荒天あれの日など、妹たちは彼を引き止めようとすることもあつた。その時、彼は一種特別なゑみを浮かべながら、快活といふよりも、寧ろ嚴肅にかう云つた——
正成や尊氏は、いわば颱風時代に揉まれた生命中のきょなるものだ。官賊の別や功罪の論などは、私本太平記の任ではない。揉みに揉まれた荒天こうてんの下の生命それぞれを書いてゆきたい。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)