“こうてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
皇天23.1%
江天15.4%
公轉7.7%
後天7.7%
昊天7.7%
皇典7.7%
紅点7.7%
荒天7.7%
降天7.7%
高天7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皇天こうてんも彼の自覚とヨハネの見解とを確かめんために聖霊を鳩のごとくくだして彼の上にやどらせり、しかれども如何いかにしてこの世を救わんかこれ基督を野に往かしめし問題なり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
江天こうてん 正に秋清く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
獨樂こまひながら行燈あんどう周圍まはりまはるはすなは地球ちきう公轉こうてんふものにて、行燈あんどう一廻ひとまはりまはりてもと塲所ばしよかへあひだに、春夏秋冬しゆんかしうとう時候じこうへんじ、一年をすなり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
穢血えけつだとか、後天こうてん食毒しどくだとかいって、諸家はおのおのその見る所に従って、諸証を攻むるに一様の方を以てしたのに、池田氏は痘を一種の異毒異気だとして、いわゆる八証四節三項を分ち
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
永く獄裏に呻吟しんぎんし、蓋世がいせいの大望を抱きながら、これをぶることあたわず、むなしく涙をのんで昊天こうてんに訴うるものも、古来決して少なくはありますまい。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
明治三十四年五月、東京麹町区こうじまちく飯田町いいだまち皇典こうてん講究所では神職の講習会があった。宮地翁はその時「神仙記伝」と云うものを編輯へんしゅうしていた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
まことにおつるは、色彩いろどりのとぼしい忠相の生涯における一紅点こうてんであったろう。たとえ、いかに小さくそして色褪いろあせていても。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
正成や尊氏は、いわば颱風時代に揉まれた生命中のきょなるものだ。官賊の別や功罪の論などは、私本太平記の任ではない。揉みに揉まれた荒天こうてんの下の生命それぞれを書いてゆきたい。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しんとの大戦に、秦の大軍に囲まれ、すでに重囲のうちに討死と見えた時、ひとりの勇士が、乱軍をいて、王の側に馳けより、さながら降天こうてんの守護神のごとく、必死の働きをして敵を防ぎ
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明らかに狐を使った者は、応永二十七年九月足利将軍義持よしもちの医師の高天こうてんという者父子三人、将軍に狐を付けたこと露顕して、同十月讃岐国さぬきのくにに流されたのが、年代記にまで出ている。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)