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貴婦人
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きふじん
ふりがな文庫
“
貴婦人
(
きふじん
)” の例文
然
(
しか
)
るを、
元嘉
(
げんか
)
、
京洛
(
きやうらく
)
の
貴婦人
(
きふじん
)
、
才媛
(
さいゑん
)
は、
平時
(
へいじ
)
に
件
(
くだん
)
の
墮馬髻
(
だばきつ
)
を
結
(
ゆ
)
ふ。たとへば
髷
(
まげ
)
を
片潰
(
かたつぶ
)
して
靡
(
なび
)
け
作
(
つく
)
りて
馬
(
うま
)
より
墮
(
お
)
ちて
髻
(
もとゞり
)
の
横状
(
よこざま
)
に
崩
(
くづ
)
れたる
也
(
なり
)
。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
きらびやかに品のいい
貴婦人
(
きふじん
)
のような身なりをして、白い杖を手にもっていました。杖のあたまには、
純金
(
じゅんきん
)
のくじゃくを、とまらせていました。
ジャックと豆の木
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「まあ、ついぞおぼえのない、いかにもやさしくなでさすられるようなかんじでございますわ。」と、まわりにたった
貴婦人
(
きふじん
)
たちがいいました。
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
あのようにおうへいにいっていたらんは、ある
日
(
ひ
)
貴婦人
(
きふじん
)
が
店
(
みせ
)
のものにつれられて、この
温室
(
おんしつ
)
に
入
(
はい
)
ってきたときに
みつばちのきた日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう言って
貴婦人
(
きふじん
)
はかじのほうに立っていた男に合図をした。この人は出て来て、へさきから岸に板をわたした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
「はい、見たのはただひとり、ひどくみすぼらしいなりをした若いむすめでした。それは
貴婦人
(
きふじん
)
どころか、ただのいなかむすめとしか、おもわれないふうをしていました。」
灰だらけ姫:またの名 「ガラスの上ぐつ」
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
一人はまだ
若
(
わか
)
い
貴婦人
(
きふじん
)
で、美しい、そのくせ悲しそうな顔をしていた。もう一人はわたしぐらいの年ごろの男の子で、これはあお向けにねているらしかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
自動車
(
じどうしや
)
に
相乘
(
あひのり
)
して、
堂々
(
だう/\
)
と、
淺草
(
あさくさ
)
、
上野
(
うへの
)
、
銀座
(
ぎんざ
)
を
飛
(
と
)
ばす、
當今
(
たうこん
)
の
貴婦人
(
きふじん
)
紳士
(
しんし
)
と
雖
(
いへど
)
も、これを
見
(
み
)
たら
一驚
(
いつきやう
)
を
吃
(
きつ
)
するであらう。
誰
(
たれ
)
も
口癖
(
くちぐせ
)
に
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
だが、
實
(
じつ
)
に
時代
(
じだい
)
の
推移
(
すゐい
)
である。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わかい白ぎつねの
貴婦人
(
きふじん
)
のあいだに、ささやかなお
茶
(
ちゃ
)
の
会
(
かい
)
がひらかれることもありません。雪の女王の広間は、ただもうがらんとして、だだっぴろく、そしてさむいばかりでした。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それからまた進んで、いくつかのへやを通って行きますと、どのへやにも、
紳士
(
しんし
)
たちや
貴婦人
(
きふじん
)
たちが、立っているものも、腰をかけているものも、みんな、たわいなく眠りこけていました。
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
かの女は
若
(
わか
)
い美しい
貴婦人
(
きふじん
)
で、そのりっぱな毛皮の上着だけでもこの村一番の金持ちにちがいないとわたしは思った。かの女はいっしょに子どもを
連
(
つ
)
れていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
の
近國
(
きんごく
)
の
知事
(
ちじ
)
の
妾
(
おもひもの
)
に
成
(
な
)
りました……
妾
(
めかけ
)
とこそ
言
(
い
)
へ、
情深
(
なさけぶか
)
く、
優
(
やさし
)
いのを、
昔
(
いにしへ
)
の
國主
(
こくしゆ
)
の
貴婦人
(
きふじん
)
、
簾中
(
れんちう
)
のやうに
稱
(
たゝ
)
へられたのが
名
(
な
)
にしおふ
中
(
なか
)
の
河内
(
かはち
)
の
山裾
(
やますそ
)
なる
虎杖
(
いたどり
)
の
里
(
さと
)
に
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして、ここにもりょうにさそうさっきの夢は、もうとんで来ていましたが、あまりはやくうごきすぎて、ゲルダはえらい
殿
(
との
)
さまや
貴婦人
(
きふじん
)
方を、こんどはみることができませんでした。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
貴婦人
(
きふじん
)
たちは、貴婦人たちで、みんなじろじろと、サンドリヨンの着物から、頭のかざりものをしらべてみて、まあ、まあ、あれだけのりっぱな
材料
(
ざいりょう
)
と、それをこしらえるりっぱな
職人
(
しょくにん
)
とさえあれば
灰だらけ姫:またの名 「ガラスの上ぐつ」
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
東雲
(
しのゝめ
)
の
太陽
(
たいやう
)
の
惠
(
めぐみ
)
の、
宛然
(
さながら
)
處女
(
しよぢよ
)
の
血
(
ち
)
の
如
(
ごと
)
く、
爽
(
さわやか
)
に
薄紅
(
うすくれなゐ
)
なるに、
難有
(
ありがた
)
や、
狐
(
きつね
)
とも
成
(
な
)
らず、
狸
(
たぬき
)
ともならず、
紳士
(
しんし
)
と
成
(
な
)
り、
貴婦人
(
きふじん
)
となり、
豪商
(
がうしやう
)
となり、
金鎖
(
きんぐさり
)
となり、
荷物
(
にもつ
)
と
成
(
な
)
り、
大
(
おほい
)
なる
鞄
(
かばん
)
と
成
(
な
)
る。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“貴婦人”の意味
《名詞》
貴婦人(きふじん)
身分の高い婦人。
洗練された女性。
(出典:Wiktionary)
“貴婦人”の解説
貴婦人(きふじん)とは、上流階級の女性に対してあてがわれる名称である。淑女やレディと同義語である。
(出典:Wikipedia)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“貴婦人”で始まる語句
貴婦人方
貴婦人連
貴婦人貴婦人