にょ)” の例文
串戯じょうだんにも、にょの字へ、紅をつけたろうなぞッてお話でした。塔婆は包んでありません。婦人の裸もおなじです。」
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平家物語や盛衰記などの諸本によると、清盛には、多くの息子たちのほか、にょ八人の子があった。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おい、おい、にょゴ衆、ドンと行くぞ。」
土鼠と落盤 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
この大納言(藤原為世)のむすめ、為子の君とて、坊(東宮)のおん時、かぎりなくおぼされたりし御腹に、一ノ御子みこ尊良たかながにょさんノ御子(瓊子たまこ)、法親王(尊澄たかずみ)など、あまたものし給ふ
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)