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女
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もの
ふりがな文庫
“
女
(
もの
)” の例文
「そちも聞いているはず。幼少から仕えている
西華門院
(
せいかもんいん
)
のお内を、
情夫
(
おとこ
)
ゆえに逃げ退いて、女院のお名にまでご迷惑をかけたみだら
女
(
もの
)
」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
若き御連枝はムッとしてそのまま訪問されず、しかも、その人も配偶をむかえてから、
代
(
かわ
)
る
女
(
もの
)
はなかったとの
歎
(
たん
)
をもたれたのだから悲しい。
九条武子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
いくらこんな
女
(
もの
)
でも、まさかネ、野宿はできませんからね。どこかに宿をとらなくちゃアならないと思っていたところを
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
色が白いとか恰好が何うだとか言ふて世間の人は
暗雲
(
やみくも
)
に褒めたてた
女
(
もの
)
で御座ります、私が如何にも
放蕩
(
のら
)
をつくして家へとては寄りつかぬやうに成つたを
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
金
(
かね
)
の
力
(
ちから
)
と
權威
(
けんゐ
)
を
以
(
もつ
)
て、
見事
(
みごと
)
に
此
(
こ
)
の
女
(
もの
)
祕藏
(
ひざう
)
し
見
(
み
)
すべし、
再
(
ふたゝ
)
び
是
(
これ
)
を
阿母
(
おふくろ
)
の
胎内
(
たいない
)
に
戻
(
もど
)
すことこそ
叶
(
かな
)
はずとも、などか
其
(
そ
)
の
術
(
すべ
)
のなからんや、いで
立處
(
たちどころ
)
に
驗
(
しるし
)
を
見
(
み
)
せう。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
容色
(
きりょう
)
も悪くはなし年だって私と
同
(
おんな
)
じなら未だいくらだって嫁にいかれるのに、ああやって一生懸命に奉公しているんだからね。全く
普通
(
なみ
)
の
女
(
もの
)
にゃ
真似
(
まね
)
が出来ないよ。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
ゲレンのお艶と言うシタタカ
女
(
もの
)
に迷い込みまして、かなりの金を注ぎ込んだあげく後妻に迎えました。
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
思い乱れて寝られぬままただひとり家を
出
(
い
)
で、思わず知らずぼんやりと最前詣でた明神の境内の方へとまいりますと、坂の半ばでふと行きずりに出逢いました
女
(
もの
)
があります。
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
元気の好い愛嬌
女
(
もの
)
の
女将
(
マダム
)
セレスティンが、一人で切り廻していたのだ。
ロウモン街の自殺ホテル
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
「かりそめにも、義朝の
想
(
おも
)
い
女
(
もの
)
。乳のみ児すらあるものを、問罪所の牢などにおかず、なぜ侍どもの一部屋なり空けてやらぬか」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
江戸
女
(
もの
)
と
覚
(
おぼ
)
しき見目うるわしき女子を
見初
(
みそ
)
め、この七年間、何ものにも眼をくれず、黄金のみ追い来りし
文珠屋佐吉
(
もんじゅやさきち
)
。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
一生をモルガンにまかせて、何処ででも
果
(
はて
)
よう、国籍は、もう日本の
女
(
もの
)
ではないのだという覚悟が、はっきりした。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
してお
内儀
(
かみ
)
さんはと阿関の問へば、御存じで御座りましよ筋向ふの杉田やが娘、色が白いとか
恰好
(
かつかう
)
がどうだとか言ふて世間の人は
暗雲
(
やみくも
)
に褒めたてた
女
(
もの
)
で御座ります
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「ウム、いくらでも急いでやるが、汝、主家の
仇
(
あだ
)
呼
(
よ
)
ばわりをする男の囲い
女
(
もの
)
と醜い不義をしておりながら、侍らしい潔癖を装うのは止めにしろ!」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あたしゃ知らずのお絃というやくざ
女
(
もの
)
で、まともの口をきくことなんか、名前のとおりにまったく知らずでございますのさ。オヤ、はばかりさま」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
豪儀なことや、という
女
(
もの
)
もあれば、あんなに厭がってたのだから、あてが代っても好いというふうになっていった。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
してお
内儀
(
かみ
)
さんはと
阿關
(
おせき
)
の
問
(
と
)
へば、
御存
(
ごぞん
)
じで
御座
(
ござ
)
りましよ
筋向
(
すぢむか
)
ふの
杉田
(
すぎた
)
やが
娘
(
むすめ
)
、
色
(
いろ
)
が
白
(
しろ
)
いとか
恰好
(
かつかう
)
が
何
(
ど
)
うだとか
言
(
い
)
ふて
世間
(
せけん
)
の
人
(
ひと
)
は
暗雲
(
やみくも
)
に
褒
(
ほ
)
めたてた
女
(
もの
)
で
御座
(
ござ
)
ります
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
けれど形の上では、もう誰が目にも、お米は啓之助の
囲
(
かこ
)
い
女
(
もの
)
、宅助はその番人という
態
(
てい
)
になっているのを否めない。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わがまま
女
(
もの
)
のお内儀さんという人にも、長いあいだ、したい
三昧
(
ざんまい
)
をさせて、ずいぶん眼にあまることまで、見て見ぬふりをなすったのでございますよ。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
九女八は、若い
女
(
もの
)
へ
調戯
(
からかい
)
たがる台助のくせを知っているので、口へは出さないが、腹の中でそう思っている。
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そんな
女
(
もの
)
はどうでもいい。捨てておけ、捨てておけ。貴様もまたばか正直に、啓之助を嫌って逃げた
囲
(
かこ
)
い
女
(
もの
)
を、なんでそう一心に捕まえたがっているのじゃ。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お藤はすぐ、おのが恋仇敵ともいうべき左膳の思い
女
(
もの
)
弥生のことを、われから
話題
(
はなし
)
に持ち出したのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そこで、おかしいのは、母は、なんでそんなに厳しくしたかといえば、出来もしないことにふけって、なま半可な
女
(
もの
)
になるのを、ばかに怖れたのではないかと思う。
旧聞日本橋:25 渡りきらぬ橋
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「御心配なさらないでもようございます。何もいいはしません。こちらの親類の
女
(
もの
)
だと申し上げました」
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
館
(
やかた
)
のお
下婢
(
すえ
)
の
女
(
もの
)
でもあろうか、今、どこからともなく戻って来て、
下部門
(
しもべもん
)
の外に
佇
(
たたず
)
んだ人影がある。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼女は、
昨夜
(
ゆうべ
)
、自分の
情夫
(
おとこ
)
が他の
女
(
もの
)
と一緒にいたことを耳にして、大変なけんまくで駈けこんで来たのだ。彼女は下駄もはいたままで座敷へ飛込みかねない
物凄
(
ものすご
)
い有様だった。
旧聞日本橋:19 明治座今昔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
磯五は、駕籠に揺られながら、若い
女
(
もの
)
のようにはゆかないおせい様のからだを思い出して、きたないお勤めが済んだように、駕籠のそとの地面へぺっぺっと
唾
(
つば
)
を吐いた。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
悪くしたら、藩の若侍のところへ、品川辺りの化粧の
女
(
もの
)
が人目を忍んで来よったのかも分らん。——お預り中の義士方の手前にも、ちと
慎
(
つつし
)
んでくれんときまりが悪いぞ。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
妹娘の旦那、銀行の頭取りは、事ごとに木場の旦那とは違ったゆきかたで、自分の
女
(
もの
)
にした妹娘の
家作
(
かさく
)
に手入れをする、動産、不動産、いずれも消てしまわないものを注ぎ込んだ。
旧聞日本橋:13 お墓のすげかえ
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「川長のお米というあばずれ
女
(
もの
)
、エエ、法月さんとは、ずっと前からのお知り合いでネ」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「殿、この
女
(
もの
)
はいったい——旅のお慰みとしても、チトどうもお見苦しくは……」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
以前役者の女房にそれ
者
(
しや
)
が必要だつたごとく、姐御てあいもなかなか、粹もあまいも噛みわけた苦勞人でなければおさまらなかつただらうし、男まさりの氣強い
女
(
もの
)
でなければ、無考へな
凡愚姐御考
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その乗合の混んでいる
蔀
(
しとみ
)
の蔭にうしろ向きになっている
仲間
(
ちゅうげん
)
づれの女が、この間
寮
(
りょう
)
へ手形を貰いに来た森啓之助のかこい
女
(
もの
)
だろうと、新吉は遠くから眺めていたが、自分の居場所は
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こうして
公儀
(
こうぎ
)
の眼を逃れて
潜行
(
せんこう
)
しているのも、大体はさっき壁辰に話した通り、大迫玄蕃以下十六人の首を
狙
(
ねら
)
うためではあるが、一つには、あの園絵という
女
(
もの
)
があるばっかりに、自分はいま
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
……四男の
右門
(
うもん
)
義春は現に……わしらとは腹ちがい、父の
想
(
おも
)
い
女
(
もの
)
の子ではないか
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「何をいわれる。誰が兄貴を、男めかけにする
女
(
もの
)
があります。」一角は、とうとう笑い出して、「犬、猫などと、見下げたようなことをおっしゃるが、兄貴は、それこそ犬、猫のごとくに——。」
口笛を吹く武士
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それは足利殿の
想
(
おも
)
い
女
(
もの
)
とも見えない狂女の
眦
(
まなじり
)
だった。世の姫君そだちの女性とは根本からちがっている。たとえば、走るにしても、気の
狂
(
ちが
)
ッた
白鷺
(
しらさぎ
)
が
汀
(
なぎさ
)
に何かを探し廻るような迅さであった。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことによったらという疑念をもって、銭湯をねらってみたが、まさか、自分も裸になって、湯気の中の
女
(
もの
)
を一人一人あらためてみることもできないので、何か、番台のおやじに吹っかけている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「では、この
女
(
もの
)
が、たしかに弦之丞の居所を存じていると申すのじゃな」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(浮気
女
(
もの
)
め。もう、てめえなどの甘手にのるか。てめえのためには……)
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たえず旦那という者の眼を怖れる
囲
(
かこ
)
い
女
(
もの
)
には、ありがちな行いです
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかしこのおばさんはただ
女
(
もの
)
ではない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“女(
女性
)”の解説
女性(じょせい、el: γυναίκα、en: woman)は、男性と対比されるヒト(人間)の性別であり、女の人。一般的に「女性」という語は成人の女を指す。未成年の女子に対しては「少女」となり、小児の場合は「女の子」や「女児」となる。
(出典:Wikipedia)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“女”を含む語句
女子
女房
彼女
少女
女郎
男女
女性
処女
巫女
老女
女王
女中
婢女
小女
女神
妖女
童女
遊女
美女
女児
...