トップ
>
女
>
おんな
ふりがな文庫
“
女
(
おんな
)” の例文
はじめの二、三
日
(
にち
)
は、その
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
に
対
(
たい
)
して、べつに
親
(
した
)
しくしたものもなかったが、また、
悪口
(
わるくち
)
をいうようなものもありませんでした。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
間
(
ま
)
もなく、
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
のマリちゃんが、
今
(
いま
)
ちょうど、
台所
(
だいどころ
)
で、
炉
(
ろ
)
の
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
って、
沸立
(
にえた
)
った
鍋
(
なべ
)
をかき
廻
(
まわ
)
しているお
母
(
かあ
)
さんのそばへ
来
(
き
)
ました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「いや、
気
(
き
)
に
病
(
や
)
むほどのことでもなかろうが、
何
(
なん
)
せ
若
(
わか
)
い
女
(
おんな
)
の
急病
(
きゅうびょう
)
での。ちっとばかり、
朝
(
あさ
)
から
世間
(
せけん
)
が
暗
(
くら
)
くなったような
気
(
き
)
がするのさ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
といって、
何遍
(
なんべん
)
も
何遍
(
なんべん
)
も
藤太
(
とうだ
)
にお
礼
(
れい
)
をいいました。そしてたくさんごちそうをして、
女
(
おんな
)
たちに
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
わせたり
舞
(
まい
)
を
舞
(
ま
)
わせたりしました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
現代
(
いまのよ
)
の
人達
(
ひとたち
)
から
頭脳
(
あたま
)
が
古
(
ふる
)
いと
思
(
おも
)
われるか
存
(
ぞん
)
じませぬが、
古
(
ふる
)
いにも、
新
(
あた
)
らしいにも、それがその
時代
(
じだい
)
の
女
(
おんな
)
の
道
(
みち
)
だったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
「およそ
人心
(
じんしん
)
の
裏
(
うち
)
絶
(
た
)
えて
無
(
な
)
きのこと、
夢寐
(
むび
)
に
形
(
あらわ
)
れず、
昔人
(
せきじん
)
謂
(
い
)
う、
男
(
おとこ
)
、
子
(
こ
)
を
生
(
う
)
むを
夢
(
ゆめ
)
みず、
女
(
おんな
)
、
妻
(
さい
)
を
娶
(
めと
)
るを
夢
(
ゆめ
)
みず、この
言
(
げん
)
良
(
まこと
)
に
然
(
しか
)
り」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
女
(
おんな
)
にもしてみたいほどの
色
(
いろ
)
の
白
(
しろ
)
い
児
(
こ
)
で、
優
(
やさ
)
しい
眉
(
まゆ
)
、すこし
開
(
ひら
)
いた
脣
(
くちびる
)
、
短
(
みじか
)
いうぶ
毛
(
げ
)
のままの
髪
(
かみ
)
、
子供
(
こども
)
らしいおでこ——すべて
愛
(
あい
)
らしかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それだから僕は夢子の夫になつて
彼
(
あ
)
の
女
(
おんな
)
の藝術を保護してやる。………僕は結婚したら、夢子を連れて
亜米利加
(
アメリカ
)
へ行かうと思つて居るんだ。
戯曲体小説 真夏の夜の恋
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
折
(
おり
)
から
下坐敷
(
したざしき
)
より
杯盤
(
はいばん
)
を
運
(
はこ
)
びきし
女
(
おんな
)
の
何
(
なに
)
やらお
力
(
りき
)
に
耳打
(
みゝうち
)
して
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
下
(
した
)
までお
出
(
いで
)
よといふ、いや
行
(
ゆ
)
き
度
(
たく
)
ないからよしてお
呉
(
く
)
れ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
下男
(
げなん
)
(
男
(
おとこ
)
の
使用人
(
しようにん
)
)が
病気
(
びょうき
)
になれば、
水
(
みず
)
くみもしました。
女中
(
じょちゅう
)
(
女
(
おんな
)
のおてつだいさん)にさしつかえがあれば、
台所
(
だいどころ
)
のてつだいもしました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
其結果から論じたら、わたくしは処世の経験に乏しい彼の
女
(
おんな
)
を欺き、其
身体
(
しんたい
)
のみならず其の真情をも
弄
(
もてあそ
)
んだ事になるであろう。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
歩かされて、城下の
女
(
おんな
)
子
(
こ
)
どもにまで、この顔をありありと見覚えられては、どう
身扮
(
みなり
)
を変えても次にはすぐ
見顕
(
みあら
)
わされてしまう
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたし
)
は、
女
(
おんな
)
より
金魚
(
きんぎょ
)
の
方
(
ほう
)
が
美
(
うつく
)
しいと
思
(
おも
)
うんですよ。あなたは
庭
(
にわ
)
で
老人
(
ろうじん
)
と
立話
(
たちばな
)
しをしたつていいましたね。その
時
(
とき
)
金魚
(
きんぎょ
)
は、どんな
恰好
(
かっこう
)
してました?
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
家鴨
(
あひる
)
の
嘴
(
くちばし
)
で
突
(
つつ
)
かれたり、
牝鶏
(
めんどり
)
の
羽
(
はね
)
でぶたれたり、
鳥番
(
とりばん
)
の
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
に
追
(
お
)
いかけられるなんかより、どんなにいいかしれやしない。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
先刻
(
さつき
)
美
(
うつく
)
しい
人
(
ひと
)
が
脇
(
わき
)
へ
来
(
き
)
て
席
(
せき
)
を
取
(
と
)
つたが、
言葉
(
ことば
)
が
通
(
つう
)
じないことがわかつたところで、
今
(
いま
)
一
人
(
り
)
の
日本語
(
にほんご
)
のよく
話
(
はな
)
せるお
転婆
(
てんば
)
さんらしい
女
(
おんな
)
と
入替
(
いれかわ
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「ね、あたしどんなとこへいくのかしら。」ひとりのいちょうの
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
が
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
あげてつぶやくようにいいました。
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
母は、午前中はある
病院
(
びょういん
)
のそうじ
女
(
おんな
)
として
働
(
はたら
)
き、帰ってからは
輸出向
(
ゆしゅつむ
)
きのハンケチのへりかがりを
内職
(
ないしょく
)
にしていた。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
町
(
まち
)
には、
病院
(
びょういん
)
の
新院長
(
しんいんちょう
)
に
就
(
つ
)
いての
種々
(
いろいろ
)
な
噂
(
うわさ
)
が
立
(
た
)
てられていた。
下女
(
げじょ
)
と
云
(
い
)
う
醜婦
(
しゅうふ
)
が
会計
(
かいけい
)
と
喧嘩
(
けんか
)
をしたとか、
会計
(
かいけい
)
はその
女
(
おんな
)
の
前
(
まえ
)
に
膝
(
ひざ
)
を
折
(
お
)
って
謝罪
(
しゃざい
)
したとか、と。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
女
(
むすめ
)
は母の
命
(
めい
)
もあるし、すっかり山路を信頼して、山路のするままにしていると、山路は卒業してふいと福岡へ帰り、
何時
(
いつ
)
の間にか土地の
女
(
おんな
)
を
細君
(
さいくん
)
にしていた。
指環
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
されど、われは徒爾に哭して慟する者にあらず、
女
(
おんな
)
児
(
こども
)
のすなる仏いじりに日を
泣暮
(
なきくら
)
す者にあらず。
父の墓
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今時分——日はカンカンと照っているのに、自分でさえが、こうして、早く、いくつもの法帖を楽しんでいるのに、かの
女
(
おんな
)
は、今になって
漸
(
ようや
)
く寝床を離れたものらしい。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お
台屋
(
だいや
)
のかたでは、源四郎の
細君
(
さいくん
)
お
政
(
まさ
)
とまま
母
(
はは
)
と
若
(
わか
)
いやとい
女
(
おんな
)
との三人が、なにかまじめに話をしながら、まま
母
(
はは
)
ははすの
皮
(
かわ
)
をはぎ、お政と女はつと
豆腐
(
どうふ
)
をこしらえてる。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
あるいはヒステリー
女
(
おんな
)
の憂鬱ではなくて健康な
孕
(
はら
)
み
女
(
め
)
の憂鬱である。すなわち彼の衷に秘められた闇と憂鬱とは光と快活とを生みそして育てるところの闇と憂鬱とである。
語られざる哲学
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
と
言
(
い
)
つて、
赤
(
あか
)
くなつた
私
(
わたし
)
の
手
(
て
)
を
熱
(
あつ
)
い
唇
(
くちびる
)
でひつたりと
吸
(
す
)
ひました。
布団
(
ふとん
)
を
眼深
(
まぶか
)
かにかぶつた
小鳩
(
こばと
)
のやうに
臆病
(
をくびやう
)
な
少年
(
せうねん
)
はおど/\しながらも、
女
(
おんな
)
のするがまヽにまかせてゐた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
昔から
阪東男
(
ばんどうおとこ
)
の元気任せに
微塵
(
みじん
)
になる程御神輿の
衝撞
(
ぶつけ
)
あい、太鼓の撥のたゝき合、十二時を
合図
(
あいず
)
に
燈明
(
あかり
)
と云う燈明を消して、
真闇
(
まっくら
)
の中に人死が出来たり
処女
(
むすめ
)
が
女
(
おんな
)
になったり
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
お延はどうしたい。行こう行こうと思いながら、つい貧乏暇なしだもんだから、
御無沙汰
(
ごぶさた
)
をしている。
宜
(
よろ
)
しく云ってくれ。お前の留守にゃ
閑
(
ひま
)
で困るだろうね、
彼
(
あ
)
の
女
(
おんな
)
も。いったい何を
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
コウㇳ、もう
煮奴
(
にやっこ
)
も悪くねえ時候だ、
刷毛
(
はけ
)
ついでに
豆腐
(
とうふ
)
でもたんと買え、
田圃
(
たんぼ
)
の朝というつもりで
堪忍
(
かんにん
)
をしておいてやらあ。ナンデエ、そんな
面
(
つら
)
あすることはねえ、
女
(
おんな
)
ッ
振
(
ぷり
)
が下がらあな。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
あなたは覚えていて? あたしがあなたの
室
(
へや
)
にはいって鏡に顔を映してみたあの日のこと、それからまた、
日雇
(
ひやと
)
い
女
(
おんな
)
たちのそばで大通りであなたに会った日のことも。小鳥が歌ってたわ。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
ロミオ ても
偉
(
きつ
)
い
射手
(
いて
)
ぢゃの! そして
其
(
その
)
女
(
おんな
)
は
誰
(
た
)
れが
目
(
め
)
にも
立
(
た
)
つ
美人
(
びじん
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
触るよ、触る
処
(
どころ
)
か、抱いて寝るんだ。何、玉香が、
香玉
(
こうぎょく
)
でも、
女
(
おんな
)
亡
(
もう
)
じゃは大抵似寄りだ、心配しなさんな。その女じゃああるめえよ、——また、それだって、構わねえ。俺が済度して浮ばして
遣
(
や
)
る。
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思いがけなく、
美
(
い
)
い
女
(
おんな
)
が傍へ来たので、筆屋の若旦那は、もうゾクゾク心臓の
高鳴
(
たかな
)
りを感じて、何とかうまくモーションをかけよう……機会を
狙
(
ねら
)
っているうちに、お絃と
吃勘
(
どもかん
)
はアッサリお茶を飲んで
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ひんがしのはなれ
小島
(
をじま
)
に子をおきて
臥
(
ふ
)
す
女
(
おんな
)
ゆゑ寒き船かな
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
色気のある
男
(
おとこ
)
女
(
おんな
)
を閉じ籠めたのですか。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
わたくしは
女
(
おんな
)
のことですから
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「かの
女
(
おんな
)
は何者か。」
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
あちらで、それを
見
(
み
)
た
奥
(
おく
)
さまは、
女
(
おんな
)
はだれでも、
鏡
(
かがみ
)
があれば、しぜんに
自分
(
じぶん
)
の
姿
(
すがた
)
を
写
(
うつ
)
して
見
(
み
)
るのが、
本能
(
ほんのう
)
ということを
知
(
し
)
らなそうに
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
するとだんだん
気
(
き
)
がふさいで、
病気
(
びょうき
)
になりました。それから八
月
(
つき
)
経
(
た
)
った
時
(
とき
)
に、
女
(
おんな
)
は
夫
(
おっと
)
の
所
(
ところ
)
へ
行
(
い
)
って、
泣
(
な
)
きながら、こう
言
(
い
)
いました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
男
(
おとこ
)
と
女
(
おんな
)
の
相違
(
そうい
)
が、
今
(
いま
)
は
明
(
あき
)
らかに
袖子
(
そでこ
)
に
見
(
み
)
えてきた。さものんきそうな
兄
(
にい
)
さん
達
(
たち
)
とちがって、
彼女
(
かのじょ
)
は
自分
(
じぶん
)
を
護
(
まも
)
らねばならなかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「お
前
(
まえ
)
さんより、
女
(
おんな
)
だもの。あたしの
方
(
ほう
)
が、どんなにいやだか
知
(
し
)
れやしない。——
昔
(
むかし
)
ッから、
公事
(
くじ
)
かけ
合
(
あい
)
は、みんな
男
(
おとこ
)
のつとめなんだよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
或
(
あ
)
る
口
(
くち
)
の
惡
(
わ
)
るきお
人
(
ひと
)
これを
聞
(
き
)
きて、
扨
(
さて
)
もひねくれし
女
(
おんな
)
かな、
今
(
いま
)
もし
學士
(
がくし
)
が
世
(
よ
)
にありて
札幌
(
さつぽろ
)
にもゆかず
以前
(
いぜん
)
の
通
(
とほ
)
り
生
(
なま
)
やさしく
出入
(
でい
)
りをなさば
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「まあ、
元気
(
げんき
)
があってよいなんておっしゃって。
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
ですから、もうすこし、おとなしくしてくれるといいんですが……。」
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
女
(
おんな
)
は
油
(
あぶら
)
ヶ
壺
(
つぼ
)
の
断崖
(
がけ
)
の
上
(
うえ
)
に
居
(
お
)
りまして、しきりに
小石
(
こいし
)
を
拾
(
ひろ
)
って
袂
(
たもと
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れて
居
(
い
)
るのは、
矢張
(
やは
)
り
本当
(
ほんとう
)
に
入水
(
にゅうすい
)
するつもりらしいのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「おろかなことを。
政治
(
まつりごと
)
の
断
(
だん
)
をくだすものが、
女
(
おんな
)
の
言
(
げん
)
などに
晦
(
くら
)
んでよいものか。……いや、さような繰り言は
措
(
お
)
け。……尊氏は、どうしているか」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山姥
(
やまうば
)
が
櫃
(
ひつ
)
の中に
入
(
はい
)
ると、
女
(
おんな
)
は
外
(
そと
)
からぴんと
錠
(
じょう
)
を
下
(
お
)
ろしてしまいました。そして石の
櫃
(
ひつ
)
の中から女の子を
出
(
だ
)
してやって
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
しかして「
女
(
おんな
)
」なる言葉はその用うる場合により、「人」の場合と同じく、善悪両様の意味を別々に含ませている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
己は今迄、ぼんやりと自分の
脳裡
(
のうり
)
に描いて居た、「
詩
(
し
)
」だとか、「
美
(
び
)
」だとか、「
藝術
(
げいじゅつ
)
」だとか云うものが、彼の
女
(
おんな
)
に具体化されて居たのを認めたのである。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
女
(
おんな
)
はまた父が
歿
(
な
)
くなって一家が離散したので、金蓮と二人で
月湖
(
げっこ
)
の西に
僑居
(
かりずまい
)
をしているものだとも云った。
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
この
小屋
(
こや
)
には、
一人
(
ひとり
)
の
女
(
おんな
)
と、一
匹
(
ぴき
)
の
牡猫
(
おねこ
)
と、一
羽
(
わ
)
の
牝鶏
(
めんどり
)
とが
住
(
す
)
んでいるのでした。
猫
(
ねこ
)
はこの
女御主人
(
おんなごしゅじん
)
から
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「それは
普通
(
ふつう
)
無智
(
むち
)
な
女
(
おんな
)
に
対
(
たい
)
してのことさ。I
子
(
こ
)
ならS、H
君
(
くん
)
でもきつとおとなしくするよ。」
私
(
わたし
)
は
自家
(
じか
)
謙
(
けん
)
遜の
意味
(
いみ
)
で
言
(
い
)
つたが、いくらかの
皮肉
(
ひにく
)
もないとは
言
(
い
)
へなかつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
耳の遠い髪の臭い薄ぼんやりした
女
(
おんな
)
ボオイに、義理一遍のビイルや紅茶を命ずる面倒もなく、一円札に対する
剰銭
(
つりせん
)
を五分もかかって
持
(
もつ
)
て来るのに気をいら立てる必要もなく
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“女(
女性
)”の解説
女性(じょせい、el: γυναίκα、en: woman)は、男性と対比されるヒト(人間)の性別であり、女の人。一般的に「女性」という語は成人の女を指す。未成年の女子に対しては「少女」となり、小児の場合は「女の子」や「女児」となる。
(出典:Wikipedia)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“女”を含む語句
女子
女房
彼女
少女
女郎
男女
女性
処女
巫女
老女
女王
女中
婢女
小女
女神
妖女
童女
遊女
美女
女児
...