指環ゆびわ
ふと眼を覚ましてみると、電燈の光が微紅く室の中を照らしていた。謙蔵はびっくりして眼を睜った。彼は人のいない暗い空家の中へ入って寝ているので、もしや俺は夢でも見ているのではないかと思って、己の体に注意してみた。右枕に寝て右の手を横にのびのびと …
作品に特徴的な語句
づつみ さだま ふう じぶん しわぶき むすめ おのれ うしろ かか おやじ きい 何人だれ くる めい 山路やまじ 平生いつも 故郷くに あたたか やに 街路とおり 裁縫さいほう 黄金きん 下駄げた 亀裂ひび おっ 仰向あおむ 何分なにぶん 何時いつ わび 俯向うつむ やいば 半町はんちょう 半紙はんし 半身はんしん 原町はらまち 友禅ゆうぜん 右枕みぎまくら 咽喉のど 四辺あたり 四辻よつつじ 壁土かべつち わか おんな 嫩葉わかば よろ へや 小使こづかい 小脇こわき とこ 店男みせおとこ 店頭みせさき 廂髪ひさしがみ あと 微紅うすあか 徳利とくり 悪寒おかん 悶掻もが いただ 戸外そと 所有もの 所業しわざ 指環ゆびわ 挨拶あいさつ 放蕩ほうとう たお 明日あす あかつき 暖簾のれん ふだ まくら 某人あるひと おけ ひた つぶ 牛込うしごめ 物凄ものすご 疏放そほう 白刃しらは みは 禁厭まじない 簷下のきした 素行そこう 細君さいくん ののし 背後うしろ ひざ あお
題名が同じ作品
指環 (新字新仮名)江戸川乱歩 (著)