“をな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヲナ
語句割合
男魚50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うむを見て男魚をなおのれ白䱊しらこ弾着ひりつけすぐ女魚めな男魚をなほりのけたる沙石しやせきを左右より尾鰭をひれにてすくひかけてうづむ。一つぶながさるゝ事をせず。
ほりにつきたる時は漁師れふしもこれをとらず、たま/\るものあれどもしひてはせぬ事也。女魚めなさへとらざれば男魚をなは其所をさらず。さけの河にさかのぼるは子をうまんとて也。
我国の鮏は初秋より北海をいで千曲川ちくまかは阿加川あかかは両大河ふたつのだいがさかのぼる、これ其子をうまんとて也。女魚めな男魚をなしたがふてのぼる。さかのぼる事およそ五十余里、河にある事およそ五か月あまり也。
をなごは蛇體やていふさかいなア。」と、太政官は口の中で獨り言をした。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)