しげる)” の例文
同じ家に居るからと云つて子に父の遺伝があるなどヽ云ふことは不思議なことではないかと、この間もしげるに語つて居るのを聞きました。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
倭文子の膝に肘をついて、長椅子の上に足をなげ出している、可愛らしい洋装の少年は、畑柳氏の忘れ形見、倭文子の実子のしげるちゃんだ。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しげるさんがおこって、ジョンをかわなかとしたんだよ、ジョンのやつ、クンクンないてげていってしまった。」と、二郎じろうさんが、げました。
僕たちは愛するけれど (新字新仮名) / 小川未明(著)
従弟いとこの心も自分と同じやうにしげるのためにいためられて居るのであらうと見ては、一番年上の自分が勇気を出して見なければならないと思つたのでせう
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
しげるちゃんと、いさむちゃんと三にんで、八にいくって。」と、しょうちゃんが、いいました。
お母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
しげる少年
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
大胆なしげるの顔にも少しやせが見えて来たと哀れに思ひながら見て、私は一番端に寝たひかるの寝床へくのです。
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)