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しげる
ふりがな文庫
“
繁
(
しげる
)” の例文
その間には、
小山内薫
(
おさないかおる
)
君、有島
生馬
(
いくま
)
君、青木
繁
(
しげる
)
君、田山花袋君、それから柳田国男君を馬場裏の家に迎えた日のことも忘れがたい。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
もう、お
母
(
かあ
)
さんに
抱
(
だ
)
かれている、
小
(
ちい
)
さい
弟
(
おとうと
)
の
繁
(
しげる
)
さんも、
後
(
あと
)
からついてきた、
義
(
よし
)
ちゃんも、うれしそうな
顔
(
かお
)
つきをして、
元気
(
げんき
)
でありました。
僕は兄さんだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
護の子、
扶
(
たすく
)
、
隆
(
たかし
)
、
繁
(
しげる
)
など、それぞれ、領土を分けて、門戸をもち、総称して、この一門のことを“
常陸源氏
(
ひたちげんじ
)
”といい囃している。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
外村惣衞
(
とむらそうえ
)
と申してお
少
(
ちい
)
さい時分からお附き申した御家来
中田千股
(
なかだちまた
)
、老女の
喜瀬川
(
きせがわ
)
、お小姓
繁
(
しげる
)
などが
交々
(
こも/″\
)
お薬を
上
(
あげ
)
る、なれどもどっとお悪いのではない、
床
(
とこ
)
の上に坐っておいでゞ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お夏は又何と思つたか、
卒
(
には
)
かに身を動かして、
射
(
なゝめ
)
に
背
(
せ
)
を
繁
(
しげる
)
に向けた。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
彼の横には堅吉と
繁
(
しげる
)
とがもう眠っていた。
少年の死
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
と、ふと私が気づいたころは、あれほど一時大騒ぎした人の名も忘れられて、それが「
木下
(
きのした
)
繁
(
しげる
)
、木下繁」に変わっていた。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
お
母
(
かあ
)
さんは、びっくりして、どうかして、
小
(
ちい
)
さな
繁
(
しげる
)
さんの
手
(
て
)
をご
本
(
ほん
)
から
離
(
はな
)
させようとしましたが、なんといっても
繁
(
しげる
)
さんは、はなしませんでした。
僕は兄さんだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
中腰になつてお夏を睨めた
繁
(
しげる
)
は、何と思つたか、犬に襲はれた猫のする樣に、脣を尖らして一聲『フウー』と
哮
(
いが
)
んだ。多分平生自分の家として居る場所を、他人に占領された憤怒を洩したのであらう。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
なんにもわからない、
小
(
ちい
)
さい
繁
(
しげる
)
さんは、ただ、
鶏
(
にわとり
)
の
動
(
うご
)
くのを
見
(
み
)
てうれしそうに、きゃっきゃっと
喜
(
よろこ
)
んでいました。
僕は兄さんだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『何處のがんこだ?』『
狂人
(
ばか
)
のよ、
繁
(
しげる
)
のよ。』『アノ
高沼
(
たかぬま
)
の
繁狂人
(
しげるばか
)
のが?』『ウム
然
(
さう
)
よ、高沼の
狂人
(
ばか
)
のよ。』『ホー。』『
今朝
(
けさ
)
の新聞にも書かさつて居だずでや、
繁
(
しげ
)
ア死んで
好
(
え
)
えごどしたつて。』『ホー。』
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
繁
(
しげる
)
さん、お遊びなさいな」
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
『
何家
(
どこ
)
のがんこだ!』『
狂人
(
ばか
)
のよ、繁のよ。』『アノ高沼の
繁
(
しげる
)
狂人
(
ばか
)
のが?』『ウム
然
(
さう
)
よ、高沼の狂人のよ。』『ホー。』『今朝の新聞にも書かさつて
居
(
え
)
だずでヤ、繁ア死んで
好
(
え
)
エごとしたつて。』『ホー。』
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
繁
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
“繁”を含む語句
頻繁
繁昌
繁茂
繁盛
繁々
繁華
繁殖
繁忙
大繁昌
足繁
繁吹
御繁昌
生繁
繁叩
繁栄
繁雑
繁昌記
繁華熱鬧
繁縷
木繁
...