金糸雀カナリヤ)” の例文
旧字:金絲雀
まるで金糸雀カナリヤみたいに唄ってやがるのさ! クヴシンニコフの奴はおれの傍に坐っていやがったがね、『どうだい、君、あの野苺も摘んでやろうか!』
「阿弥陀様の御威徳はど偉いもんや。な、雪やん、わて等が生きてるのも、みな阿弥陀様のお蔭や、目白はんでも金糸雀カナリヤはんでも、みな同じこつどつせ、有難いことどす、そやおまへんか。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
天鵝絨ビロードのように生えた青草の上に、蛋白石オパールの台を置いて、腰をかけた、一人の乙女を囲んで、薔薇や鬱金香チューリップの花が楽しそうにもたれ合い、小ざかしげな鹿や、鳩や金糸雀カナリヤが、静かに待っています。
地は饒なり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
日の光金糸雀カナリヤのごとく顫ふとき硝子にれば人のこひしき
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
金糸雀カナリヤひなを飼ふよりは。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
かの異類なる金糸雀カナリヤ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)