“りょしゅく”の漢字の書き方と例文
語句割合
旅宿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、その後平岡の旅宿りょしゅくへ尋ねて行って、座敷へも這入らないで一所に外へ出た時の、容子から言語動作を眼の前に浮べてみると、どうしても又最初の判断に戻らなければならなくなった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
程なく大原家の話し声みて二、三の人のドヤドヤと表へ出でたる様子、月の光りにすかし見れば大原が叔父と叔母とを送りて以前の旅宿りょしゅくへ行くらしし。お登和嬢は顔見られじと門の内に隠れぬ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
多分その大船にるであろうと人々のいうにまかせ、取急ぎ新潟へまいりまして、旅宿りょしゅくにて船の様子を尋ねてると、こう/\いう奴の勧めに従い、二人ににんの舟人を雇うて沖へ乗出したところが
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)