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りよしゆく
ふりがな文庫
“
旅宿
(
りよしゆく
)” の例文
扨も忠八は馬喰町なる
旅宿
(
りよしゆく
)
に
歸
(
かへ
)
りてお花夫婦に
打對
(
うちむか
)
ひ今日向島の
渡舟
(
わたし
)
にて
斯々
(
かく/\
)
の事ありしと告げれば夫婦は悦ぶ事大方ならず只行方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
代助は平岡に
分
(
わか
)
れてから又引き返して、
旅宿
(
りよしゆく
)
へ行つて、
三千代
(
みちよ
)
さんに逢つて
話
(
はな
)
しをしやうかと思つた。けれども、
何
(
なん
)
だか
行
(
ゆ
)
けなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
……
次手
(
ついで
)
に、おなじ
金澤
(
かなざは
)
の
町
(
まち
)
の
旅宿
(
りよしゆく
)
の、
料理人
(
れうりにん
)
に
聞
(
き
)
いたのであるが、
河蝉
(
かはせみ
)
は
黐
(
もち
)
を
恐
(
おそ
)
れない。
寧
(
むし
)
ろ
知
(
し
)
らないといつても
可
(
い
)
い。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
我
(
われ
)
江戸に
逗留
(
とうりう
)
せしころ、
旅宿
(
りよしゆく
)
のちかきあたりに死亡ありて
葬式
(
さうしき
)
の日大
嵐
(
あらし
)
なるに、
宿
(
やど
)
の
主
(
あるじ
)
もこれに
往
(
ゆく
)
とて
雨具
(
あまぐ
)
きびしくなしながら、
今日
(
けふ
)
の
仏
(
ほとけ
)
はいかなる
因果
(
いんくわ
)
ものぞや
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
徳川時代の
大
(
だい
)
諸侯は、
参覲交代
(
さんきんかうたい
)
の
途次
(
とじ
)
旅宿
(
りよしゆく
)
へとまると、
必
(
かならず
)
大恭
(
だいきよう
)
は砂づめの
樽
(
たる
)
へ入れて、
後
(
あと
)
へ残さぬやうに心がけた由。その話を聞かされたら、彼等もこの弱点には気づいてゐたと云ふ気がしたり。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
浮
(
うか
)
め大岡殿の
仁心
(
じんしん
)
を悦び
感
(
かん
)
じ
飛
(
とぶ
)
が如くに馬喰町の
旅宿
(
りよしゆく
)
へ
戻
(
もど
)
れば友次郎お花は今日の
首尾
(
しゆび
)
如何なりしと
右左
(
みぎひだり
)
より
問掛
(
とひかけ
)
るに忠八は越前守殿の
仁智
(
じんち
)
の
概略
(
あらまし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我
(
われ
)
江戸に
逗留
(
とうりう
)
せしころ、
旅宿
(
りよしゆく
)
のちかきあたりに死亡ありて
葬式
(
さうしき
)
の日大
嵐
(
あらし
)
なるに、
宿
(
やど
)
の
主
(
あるじ
)
もこれに
往
(
ゆく
)
とて
雨具
(
あまぐ
)
きびしくなしながら、
今日
(
けふ
)
の
仏
(
ほとけ
)
はいかなる
因果
(
いんくわ
)
ものぞや
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
(お
泊
(
とま
)
りは
何方
(
どちら
)
ぢやな、)といつて
聞
(
き
)
かれたから、
私
(
わたし
)
は
一人旅
(
ひとりたび
)
の
旅宿
(
りよしゆく
)
の
詰
(
つま
)
らなさを、
染々
(
しみ/″\
)
歎息
(
たんそく
)
した、
第一
(
だいいち
)
盆
(
ぼん
)
を
持
(
も
)
つて
女中
(
ぢよちう
)
が
坐睡
(
ゐねむり
)
をする、
番頭
(
ばんとう
)
が
空世辞
(
そらせじ
)
をいふ、
廊下
(
らうか
)
を
歩行
(
ある
)
くとじろ/\
目
(
め
)
をつける
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
以て
紀州表
(
きしうおもて
)
へ調方に
遣
(
つか
)
はし候ひしが今朝
漸
(
やうや
)
く
歸府
(
きふ
)
仕つり逐一
相糺
(
あひたゞ
)
し候處當時八山に
旅宿
(
りよしゆく
)
致し居天一坊といふは
元
(
もと
)
九州
浪人
(
らうにん
)
原田嘉傳次と申者の
悴
(
せがれ
)
にて
幼名
(
えうみやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
江河
(
こうが
)
潔清
(
けつせい
)
なれば女に
佳麗
(
かれい
)
多しと
謝肇淛
(
しやてうせつ
)
がいひしも
理
(
ことはり
)
なりとおもひつゝ
旅宿
(
りよしゆく
)
に
帰
(
かへ
)
り、
云々
(
しか/″\
)
の事にて
美人
(
びじん
)
を
視
(
み
)
たりと
岩居
(
がんきよ
)
に語りければ、岩居いふやう、
渠
(
かれ
)
は人の知る美女なり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おもしろい
事
(
こと
)
は、——
停車場
(
ていしやば
)
を
肱下
(
ひぢさが
)
りに、ぐる/\と
挽出
(
ひきだ
)
すと、
間
(
ま
)
もなく、
踏切
(
ふみきり
)
を
越
(
こ
)
さうとして
梶棒
(
かぢぼう
)
を
控
(
ひか
)
へて、
目當
(
めあて
)
の
旅宿
(
りよしゆく
)
は、と
聞
(
き
)
くから、
心積
(
こゝろづも
)
りの、
明山閣
(
めいざんかく
)
と
言
(
い
)
ふのだと
答
(
こた
)
へると、
然
(
さ
)
うかね、
此
(
これ
)
だ
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
江河
(
こうが
)
潔清
(
けつせい
)
なれば女に
佳麗
(
かれい
)
多しと
謝肇淛
(
しやてうせつ
)
がいひしも
理
(
ことはり
)
なりとおもひつゝ
旅宿
(
りよしゆく
)
に
帰
(
かへ
)
り、
云々
(
しか/″\
)
の事にて
美人
(
びじん
)
を
視
(
み
)
たりと
岩居
(
がんきよ
)
に語りければ、岩居いふやう、
渠
(
かれ
)
は人の知る美女なり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
又
(
また
)
來
(
く
)
るよ、とふられさうな
先
(
さき
)
を
見越
(
みこ
)
して、
勘定
(
かんぢやう
)
をすまして、
潔
(
いさぎよ
)
く
退
(
しりぞ
)
いた。が、
旅宿
(
りよしゆく
)
へ
歸
(
かへ
)
つて、
雙方
(
さうはう
)
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて、ためいきをホツと
吐
(
つ
)
いた。——
今夜
(
こんや
)
一夜
(
いちや
)
の
籠城
(
ろうじやう
)
にも、
剩
(
あま
)
すところの
兵糧
(
ひやうらう
)
では
覺束
(
おぼつか
)
ない。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
余
(
よ
)
一年
(
ひとゝせ
)
江戸に
旅宿
(
りよしゆく
)
せし
頃
(
ころ
)
、
或人
(
あるひと
)
いふやう、
縮
(
ちゞみ
)
に用ふる
紵
(
を
)
を
績
(
うむ
)
にはその処の
婦人
(
ふじん
)
誘
(
さそ
)
ひあはせて一家にあつまり、その家にて用ふる
紵
(
を
)
を
績
(
うみ
)
たて此人々たがひにその家をめぐりて
績
(
うむ
)
と
聞
(
きゝ
)
しがいかにといひき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と
言
(
い
)
つて、
旅宿
(
りよしゆく
)
を
出
(
で
)
ました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“旅宿”で始まる語句
旅宿屋
旅宿代
旅宿花
旅宿住居