“深編笠”の読み方と例文
読み方割合
ふかあみがさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と三人とも、すねにきずもつ身なので、おもわずふりかえると、深編笠ふかあみがささむらいが、ピタピタあるき寄ってきて、なれなれしくことばをかけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
淋しい橋の袂で深編笠ふかあみがささむらいが下郎の首を打ち落し、死骸の懐中から奪い取った文箱ふばこの手紙を、月にかざして読んで居る。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
とほかゝりしに深編笠ふかあみがさかぶりて黒絽くろろ羽織はおりのぼろ/\したるを如何にも見寥みすぼらしき容體なりをしてうたひをうたひながら御憐愍々々ごれんみん/\と云つゝ往來にたつて袖乞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)