“ふかあみがさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
深編笠90.9%
深網笠9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とほかゝりしに深編笠ふかあみがさかぶりて黒絽くろろ羽織はおりのぼろ/\したるを如何にも見寥みすぼらしき容體なりをしてうたひをうたひながら御憐愍々々ごれんみん/\と云つゝ往來にたつて袖乞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
隠亡堀おんぼうぼりの流れの向うに陽が落ちて、入相いりあいの鐘がわびしそうに響いて来た。深編笠ふかあみがさに顔をかくした伊右衛門は肩にしていた二三本の竿をおろして釣りにかかった。
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
通り懸りけるに山下の溷際どぶぎは深網笠ふかあみがさの浪人者ぼろ/\したる身形みなりにて上には丸に三ツ引の定紋ぢやうもんつきたる黒絽くろろほたるもるばかりの古き羽織を着しうたひをうたひながら御憐愍ごれんみんをと云て往來の者に手の内を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)