“片輪者”の読み方と例文
読み方割合
かたわもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはもうこの時既に、逸早いちはやく私の心理におおいかかっていた、片輪者かたわものらしいヒガミ根性のせいであったかも知れないけれども……。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
よくよくのことでなければ涙をこぼさない克子が、もう少し涙もろければ人にも愛されるのであろうが、その態度は誰の目にも片輪者かたわものの強情としてよりうつらないであろう。
赤いステッキ (新字新仮名) / 壺井栄(著)
狼には弱りましたね、怪我あしたやつらは大部屋でいちいち手当をしていますが、片輪者かたわものがだいぶ出来上りそうで、かおを噛み潰されていかにも始末にいかねえのが五六人ありますよ。