“くちつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口吻28.6%
口付28.6%
口附28.6%
口容14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その両親の話してゐることの何であるかが少しはわかつたが——また父親が例の感慨深い口吻くちつきで、姉の最初の恋愛の失敗について、その結果を言ふではないにしても
草みち (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
半次の前には、例の口付くちつき煙草入れと、土間から拾い上げた吸殻四個とが並べられた。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
馬の口附くちつき来る事遅きをなじれば馬に任せて往かれよという故、馬の往くままに進行すると、川の面六、七間なるに大木をふたつに割って橋とす。その木の本広さ三就ばかり末は至って細し。
一緒に膳に向う時、この女の汚らしい口容くちつきをみるのが厭な気持で、白い腰巻きをひらひらさせてそこらを飛び歩いたり、食べ物を塩梅あんばいしたりする様子も、どうかすると気にかかってならなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)