“口付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちつ60.0%
くちつき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ものを言う口付くちつきが覚束おぼつかなくてはどこを見ているかはっきりしないで黒くてうるんでいる。今はそれがうしろのよこでちらっと光る。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かれ惡々にく/\しさうにつばでもけるやうな口付くちつきをして。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
然し吾輩はソンナものには眼もくれないで刑事の眼付きを一心に注意していた。煙たそうに口付くちつきを吸いながら改札口を見守っているその眼付きを……。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
半次の前には、例の口付くちつき煙草入れと、土間から拾い上げた吸殻四個とが並べられた。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)