“くちうら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クチウラ
語句割合
口占71.9%
口裏15.6%
口裡9.4%
口吻3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「旦那、一々さう旦那が仰しやつちや何にもなりません。この御女中の口占くちうらから、いろ/\の事を見付け出すのが、私の方ので」
万吉が上手に口裏くちうらを探ってみると、そこのあるじは元甲賀組とも多少由縁ゆかりのあった者らしく、初めは気をすくませていた内儀も、だんだんすきゆるめてしゃべりだした。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、その口裡くちうらの虚実をうかがった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、道謙の口吻くちうらは、なお尊氏の文事の素養をいくぶんうたぐって、それをはかるような容子でないことでもなかった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)