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口裏
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くちうら
ふりがな文庫
“
口裏
(
くちうら
)” の例文
やさしくなったが、その
口裏
(
くちうら
)
には、「こんど答えなければ本式に拷問してやるぞ」との含みがある。返事をしないわけにいかない。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
万吉が上手に
口裏
(
くちうら
)
を探ってみると、そこの
主
(
あるじ
)
は元甲賀組とも多少
由縁
(
ゆかり
)
のあった者らしく、初めは気をすくませていた内儀も、だんだん
隙
(
すき
)
を
緩
(
ゆる
)
めてしゃべりだした。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
内々同じような相談を持ちかけて私の
口裏
(
くちうら
)
を引いて見るものが一度ならずあったのでございます。
疑惑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
傷供養
(
きずくよう
)
らしい傷供養もしみじみと出来そうもないゆえ、事のついでに今宵にもまたどこぞ長旅へ泳ぎ出そうかと存じておったが、どうやら話しの
口裏
(
くちうら
)
を察するに、万更でもなさそうじゃな
旗本退屈男:09 第九話 江戸に帰った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
そんな人たちに会っていさくさ口をきくよりも、古藤と話しさえすればその
口裏
(
くちうら
)
から東京の人たちの心持ちも大体はわかる。積極的な自分の態度はその上で決めてもおそくはないと思案した。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
裏
常用漢字
小6
部首:⾐
13画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口調
口々