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狃染
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なじ
ふりがな文庫
“
狃染
(
なじ
)” の例文
はからずもこの満月に
狃染
(
なじ
)
んでからというもの、曲りかけている腰を無理に引伸ばし、薄い
白髪鬢
(
しらがびん
)
を墨に染め、
可笑
(
おか
)
しい程派手な衣裳好みをして
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
婆は此の様を見て「アア貴方は甚蔵の敵でない、敵なら此の犬が斯うは
狃染
(
なじ
)
みません」余は口軽く「ナニ甚蔵に敵などある者か」と云いて
口占
(
くちうら
)
を引くに
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
そのお嬢さんのマリイさんて
仰言
(
おっしゃ
)
るのがスッカリ私に
狃染
(
なじ
)
んでしまってトオトオトオトオってお離しにならないんで
S岬西洋婦人絞殺事件
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
狃染
(
なじ
)
みの深い石ころの形や、枕木の切口の
恰好
(
かっこう
)
や、軌条の継目の間隔を、一つ一つにジーッと見守らなければ気が済まないのであった……………………。
木魂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
狃
漢検1級
部首:⽝
7画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“狃染”で始まる語句
狃染甲斐