袢纒ばんてん)” の例文
尻切袢纒ばんてん淺黄あさぎ股引もゝひき、見得も色氣もない男で、案外こんなのが飛んだ色男かもわかりません。
尻切袢纒ばんてん淺黄あさぎの股引で、あれでも甥には違ひないのですから、縁側の隅つこに小さくなつて居ましたが、その遺言を讀み聽かせると、唯もう聲を揚げて男泣きに泣き出したのです。