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捨
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ちゃ
ふりがな文庫
“
捨
(
ちゃ
)” の例文
それから今まで借りていた紅矢の着物を返して
旧
(
もと
)
の通りに着せて、自分は新しい男の着物を着込んで、お婆さんの着物は
打
(
う
)
っ
捨
(
ちゃ
)
ってしまいました。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「あゝ、湯が滲みて苦しいこと。………親方、後生だから私を
打
(
う
)
っ
捨
(
ちゃ
)
って、二階へ行って待って居てお呉れ、私はこんな
悲惨
(
みじめ
)
な
態
(
ざま
)
を男に見られるのが
口惜
(
くや
)
しいから」
刺青
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その結果のわかるまが
値打物
(
ねうちもの
)
とは思うが、やはり秀八にこのまま
打
(
う
)
っ
捨
(
ちゃ
)
りを喰えば
嗤
(
わら
)
われた
揚句
(
あげく
)
まる損だし、約束した通りに行けば、金も生きるし、心意気も立つし
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そんな大切なものなら、打っ
捨
(
ちゃ
)
らかしとかなけゃいいじゃないか」
乳色の靄
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
『何で、それを打っ
捨
(
ちゃ
)
っておくんです。実あ私は、ずっと前から、お次さんに注意されて、気をつけて見ていたんですが……此頃は、殊に師匠のお体が
痩
(
や
)
せて来るし——心配で
堪
(
たま
)
りません』
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「どこでもいい。しかしなるべく遠方へ持って行って
打
(
う
)
っ
捨
(
ちゃ
)
ってくれい」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
捨
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
“捨”を含む語句
打捨
取捨
捨置
聞捨
捨身
喜捨
姨捨山
姨捨
焼捨
言捨
用捨
見捨
捨台詞
捨小舟
脱捨
容捨
捨札
捨扶持
呼捨
摂取不捨
...