“呼捨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よびすて80.0%
よびずて20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
をんなは命辛々からがら迯了にげおほせけれども、目覚むるとひとし頭面まくらもとは一面の火なるに仰天し、二声三声奥を呼捨よびすてにして走りでければ、あるじたちは如何いかになりけん、知らずと言ふ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
玉木さんは眼に見えない昔の士族の階級を今もなお保存するかのように、真勢、真勢と呼捨よびすてにした。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大原ばかりは朋友と話す時にも教師の事はいつでも誰先生と尊敬していうし、独語ひとりごとにも先生先生という。最も感心な事は朋友の事をも決して呼捨よびずてにしない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)