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呼捨
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よびすて
ふりがな文庫
“
呼捨
(
よびすて
)” の例文
婢
(
をんな
)
は命
辛々
(
からがら
)
迯了
(
にげおほ
)
せけれども、目覚むると
斉
(
ひとし
)
く
頭面
(
まくらもと
)
は一面の火なるに仰天し、二声三声奥を
呼捨
(
よびすて
)
にして走り
出
(
い
)
でければ、
主
(
あるじ
)
たちは
如何
(
いか
)
になりけん、知らずと言ふ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
玉木さんは眼に見えない昔の士族の階級を今も
猶
(
なお
)
保存するかのように、真勢、真勢と
呼捨
(
よびすて
)
にした。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
おのれ
爺
(
じじい
)
め、えせ
物知
(
ものしり
)
の恋の講釈、いとし女房をお辰めお辰めと
呼捨
(
よびすて
)
片腹痛しと
睨
(
にら
)
みながら、
其事
(
そのこと
)
の返辞はせず、昨日頼み
置
(
おき
)
し
胡粉
(
ごふん
)
出来て居るかと
刷毛
(
はけ
)
諸共
(
もろとも
)
に
引𢪸
(
ひきもぐ
)
ように受取り
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
然
(
しか
)
るにお嬢様は此のお國を憎く思い、
互
(
たがい
)
にすれ/\になり、國々と呼び附けますると、お國は又お嬢様に
呼捨
(
よびすて
)
にされるを
厭
(
いや
)
に思い、お嬢様の事を
悪
(
あし
)
ざまに殿様に
彼是
(
かれこれ
)
と
告口
(
つげくち
)
をするので
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
捨
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
“呼”で始まる語句
呼吸
呼
呼鈴
呼息
呼出
呼子
呼応
呼笛
呼気
呼込