“姨捨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をばすて40.0%
おばすて40.0%
うばすて20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此處に一泊するのはつまらないといふので、姨捨をばすての月を見る事にした。
山を想ふ (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
所は信州姨捨おばすての薄暗い饂飩屋うどんやの二階であった。——饂飩屋さえ、のっけに薄暗いと申出るほどであるから、夜の山の暗い事思うべしで。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
更科の郡姨捨うばすて山の、月見堂の傍まで来かかる折柄、人住めるとも思はれぬ荒れ廃たれたる茅屋ありて、人の呻く声の聞ゆるに、こは怪しと覗き見れば二人の男女籠もり居たり。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)