姨捨おばすて)” の例文
所は信州姨捨おばすての薄暗い饂飩屋うどんやの二階であった。——饂飩屋さえ、のっけに薄暗いと申出るほどであるから、夜の山の暗い事思うべしで。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しの線に乗り替えて、姨捨おばすて田毎たごとを窓からのぞいて、泊りはそこで松本が予定であった。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)