“姨捨山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おばすてやま61.5%
をばすてやま30.8%
うばすてやま7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姨捨山おばすてやまの月(わが心慰めかねつ更科さらしなや姨捨山に照る月を見て)ばかりが澄みのぼって夜がふけるにしたがい煩悶はんもんは加わっていった。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
松林の間を分け行つたところに、「かつたい落し」と名のついた高い崖も見える。信州あたりに姨捨山をばすてやまといふと似てゐる。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この犬は姨捨山うばすてやまへ往て、山に捨てられたのを喰うて生きて居るというような浅ましい境涯であった、しかるに八十八人目の姨を喰うてしもうた時ふと夕方の一番星の光を見て悟る所があって
(新字新仮名) / 正岡子規(著)