“捨札”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すてふだ87.5%
つみとが12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
捨札すてふだも無く、竹を組んだ三脚の上へ無雑作むぞうさに置捨てられてあるが、百姓や樵夫きこりの首ではなくて、ともかくも武士の首でありました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
遺骸のかたわらに、大逆たいぎゃくのために天罰を加うという捨札すてふだがあった。次郎は文化十一年うまれで、殺された時が四十九歳、抽斎よりわかきこと九年であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
やがて捨札つみとがの読上げ終るや、矢来の片隅に控へ居りし十数人の乞食ども
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)