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炙
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く
ふりがな文庫
“
炙
(
く
)” の例文
藁一本を
炙
(
く
)
べた煙りもこの町内の人々の眼に鋭く沁みて、かれらの尖った神経は若い蘆の葉のようにふるえ勝ちであった。
半七捕物帳:06 半鐘の怪
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
夜がふけて雨戸をしめたのは知っているが、炉のなかに木の葉など
炙
(
く
)
べたことはない、第一この小屋のなかには青い松葉などを積み込んであるのを見たことがないと云った。
半七捕物帳:24 小女郎狐
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お葉の火の手が折角
鎮
(
しず
)
まりかかった処へ、又もや
斯
(
こ
)
んな
狂気婆
(
きちがいばばあ
)
が
飛込
(
とびこ
)
んで来て、
横合
(
よこあい
)
から余計な
藁
(
わら
)
を
炙
(
く
)
べる。重ね重ねの面倒に
小悶
(
こじれ
)
の来た市郎は、再び大きい声で
呶鳴
(
どなり
)
付けた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
姉も黙って炉の粗朶を
炙
(
く
)
べ足した。
探偵夜話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
炙
漢検1級
部首:⽕
8画
“炙”を含む語句
火炙
膾炙
親炙
炙肉
手炙
炙出
丸炙
冷羮残炙
噲炙
手炙火鉢
炙串
炙所
炙焼
炙物
照炙
鱠炙