)” の例文
旧字:
二人は松と桜と京人形のむらがるなかにい上がる。幕とつらなるそでの下をぐって、松の間を渡月橋に出た時、宗近君はまた甲野さんの袖をぐいと引いた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
博士と土人とは穴をぐり、松火たいまつの光を先に立て、二十六度の傾斜道を、先へ先へと進んで行った。
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)