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噛
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く
ふりがな文庫
“
噛
(
く
)” の例文
歯を
噛
(
く
)
い
緊
(
し
)
めてのけざまに
顛覆
(
うちかえ
)
りたるが、
血塗
(
ちまぶ
)
れの
額越
(
ひたいご
)
しに、半ば閉じたる
眼
(
まなこ
)
を
睨
(
にら
)
むがごとく
凝
(
す
)
えて、折もあらばむくと立たんずる勢いなり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
時雨
(
しぐ
)
らんだような薄暗さのなかに、庸三は魂を
噛
(
く
)
いちぎられたもののように、うっとりと
火鉢
(
ひばち
)
をかかえて卓の前にいた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
足を
噛
(
く
)
わぬ様に何うか五足
拵
(
こしら
)
えて呉れえとか、
菅
(
すげ
)
の笠を買うて来て、
法達
(
ほうたつ
)
に頼んで
同行二人
(
どうぎょうににん
)
と書いて呉れえとか、それから白の
脚半
(
きゃはん
)
も拵え
笈摺
(
おいずる
)
も拵えたから
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一生涯が間身を放たで持ちたりける、五人
張
(
ばり
)
にせき
弦
(
づる
)
懸けて
噛
(
く
)
ひ
湿
(
しめ
)
し、三年竹の
節近
(
ふしぢか
)
なるを、十五束
二伏
(
ふたつぶせ
)
に
拵
(
こしら
)
へて、
鏃
(
やじり
)
の
中子
(
なかご
)
を
筈本
(
はずもと
)
まで打ち通しにしたる矢、たゞ三筋を
手挟
(
たばさ
)
みて
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さうしておきみは下唇を血の出るほど
噛
(
く
)
ひしばつて、すつかり昂奮してゐた。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
▼ もっと見る
雷電峠と反対の湾の一角から長く突き出た造りぞこねの防波堤は
大蛇
(
だいじゃ
)
の
亡骸
(
むくろ
)
のようなまっ黒い姿を遠く海の面に横たえて、夜目にも白く見える
波濤
(
はとう
)
の
牙
(
きば
)
が、
小休
(
おや
)
みもなくその胴腹に
噛
(
く
)
いかかっている。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
歯を
噛
(
く
)
い〆めて居る処は人情本にあるようでげす、
好
(
よ
)
い女でげすな、伊香保で運動して居る奥様方や御新造さん方を見るに一番別嬪はお隣の御新造で、
彼
(
あ
)
のくれえ品が宜くって
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
馬「えゝ
起
(
た
)
ちもしねえが
噛
(
く
)
いもしねえ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
噛
漢検準1級
部首:⼝
15画
“噛”を含む語句
獅噛
噛切
噛締
生噛
獅噛面
噛付
噛附
歯噛
噛合
米噛
噛着
獅噛火鉢
丸噛
獅噛附
一噛
齒噛
獅子噛
相噛
綿噛
噛煙草
...