トップ
>
咬
>
く
ふりがな文庫
“
咬
(
く
)” の例文
その時帝釈一の黄鼠と化して女の
裾
(
すそ
)
にあり、鉢に繋いだ緒を
咬
(
く
)
い切り鉢を地に落して仏の無罪を明らかにした(『菩薩処胎経』五)。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
蹴られて金眸
岸破
(
がば
)
と
跳起
(
はねお
)
き、一声
嘷
(
ほ
)
えて立上らんとするを、起しもあへず鷲郎が、
襟頭
(
えりがみ
)
咬
(
く
)
はへて引据ゆれば。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
朕が眷属の闇きより闇きに伝ひ行く悪鬼は、人の肺腑に潜み入り、人の
心肝骨髄
(
しんかんこつずゐ
)
に
咬
(
く
)
ひ入つて絶えず血にぞ飽く、視よ見よ魔界の通力もて毒火を彼が胸に煽り、
紅炎
(
ぐえん
)
を
此
(
これ
)
が眼より
迸
(
はし
)
らせ
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「そうだ」と、彼はふたたび自分で自分に誓うように
呟
(
つぶや
)
いた。「どんなことになろうとも、俺はこの口を開けてはならない。——責めらりょうが、殺さりょうが、たとい舌を
咬
(
く
)
い切ってでも!」
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
爾
(
なんじ
)
よくこそわが父を
誑
(
たぶら
)
かして、金眸には
咬
(
く
)
はしたれ。われもまた爾がためには、罪もなきに
人間
(
ひと
)
に打たれて、
太
(
いた
)
く足を
傷
(
きずつ
)
けられたれば、重なる
意恨
(
うらみ
)
いと深かり。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
元より
悟空
(
ごくう
)
が神通なき身の、まいて酒に酔ひたれば、
争
(
いか
)
で犬にかなふべき、黒衣は忽ち
咬
(
く
)
ひ殺されぬ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
咬
漢検1級
部首:⼝
9画
“咬”を含む語句
咬付
歯咬
咬緊
咬殺
咬鳴
齒咬
鼠咬症
飯咬
閑人免進悪狗咬人
生咬
獅子咬典膳
獅子咬
獅咬火鉢
獅咬
引咬
咬𠺕吧
咬閃
咬破
咬砕
咬楊子
...