“咬殺”の読み方と例文
読み方割合
かみころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重蔵は不図ふと𤢖わろを思い出した。この殺人事件をして𤢖の所為しょいであるかのようによそおって、ひとの目をくらまそうと考えた。彼は熊吉の屍体を抱き上げて、咬殺かみころした如くに疵口きずぐちを咬んだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、こんな気持を咬殺かみころすことにも、私は今云つたやうに可なり男性的である。
亡弟 (新字旧仮名) / 中原中也(著)