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守
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まも
ふりがな文庫
“
守
(
まも
)” の例文
「よく、ご
主人
(
しゅじん
)
のいいつけを
守
(
まも
)
って、
辛棒
(
しんぼう
)
するのだよ。」と、お
母
(
かあ
)
さんは、いざゆくというときに、
涙
(
なみだ
)
をふいて、いいきかせました。
子供はばかでなかった
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
馬
(
むま
)
に
角
(
つの
)
なく
鹿
(
しか
)
に
※
(
たてがみ
)
なく
犬
(
いぬ
)
は
※
(
にやん
)
と
啼
(
な
)
いてじやれず
猫
(
ねこ
)
はワンと
吠
(
ほ
)
えて
夜
(
よ
)
を
守
(
まも
)
らず、
然
(
しか
)
れども
自
(
おのづか
)
ら
馬
(
むま
)
なり
鹿
(
しか
)
なり
犬
(
いぬ
)
なり
猫
(
ねこ
)
なるを
妨
(
さまた
)
けず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
「
貴樣達
(
きさまたち
)
はあの
時
(
とき
)
の
中根
(
なかね
)
の
行爲
(
かうゐ
)
を
笑
(
わら
)
つたかも
知
(
し
)
れん。
然
(
しか
)
し、
中根
(
なかね
)
は
正
(
まさ
)
しく
軍人
(
ぐんじん
)
の、
歩兵
(
ほへい
)
の
本分
(
ほんぶん
)
を
守
(
まも
)
つたものだ。
豪
(
えら
)
い、
豪
(
えら
)
い‥‥」
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
左樣
(
さやう
)
、
私
(
わたくし
)
は
君
(
きみ
)
を
確信
(
くわくしん
)
します、
若
(
も
)
し
君
(
きみ
)
は
我等
(
われら
)
の
同志
(
どうし
)
の
士
(
し
)
として、
永久
(
えいきゆう
)
に
此
(
こ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
守
(
まも
)
る
事
(
こと
)
を
約束
(
やくそく
)
し
玉
(
たま
)
はゞ、
請
(
こ
)
ふ
誠心
(
せいしん
)
より
三度
(
みたび
)
天
(
てん
)
に
誓
(
ちか
)
はれよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
爺
(
じい
)
やの
方
(
ほう
)
では一
層
(
そう
)
枯
(
か
)
れ
切
(
き
)
ったもので、ただもううれしくて
耐
(
たま
)
らぬと
言
(
い
)
った
面持
(
おももち
)
で、
黙
(
だま
)
って
私達
(
わたくしたち
)
の
様子
(
ようす
)
を
打
(
う
)
ち
守
(
まも
)
っているのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
ほんとに藝術を
守
(
まも
)
るものと大衆との
握手
(
あくしゆ
)
、
富
(
とみ
)
で買ふ人たちだけが不自由する——そんな劇場の一ツや二ツあつてもよい筈だ。ぜひ持ちたい。
むぐらの吐息
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「いいつけを
守
(
まも
)
って、すなおにはたらく者へは、
後日
(
ごじつ
)
、じゅうぶんな
褒美
(
ほうび
)
をくれるし、とやこう申すやつは
斬
(
き
)
ってすてるからさよう
心得
(
こころえ
)
ろ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
為朝
(
ためとも
)
が
例
(
れい
)
の二十八
騎
(
き
)
をつれて
西
(
にし
)
の
門
(
もん
)
を
守
(
まも
)
っておりますと、そこへ
清盛
(
きよもり
)
と
重盛
(
しげもり
)
を
大将
(
たいしょう
)
にして
平家
(
へいけ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
がおしよせて
来
(
き
)
ました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それでもお
前
(
まへ
)
笹
(
さゝ
)
づる
錦
(
にしき
)
の
守
(
まも
)
り
袋
(
ぶくろ
)
といふやうな
證據
(
しようこ
)
は
無
(
な
)
いのかえ、
何
(
なに
)
か
手懸
(
てがゝ
)
りは
有
(
あ
)
りさうなものだねとお
京
(
きやう
)
の
言
(
い
)
ふを
消
(
け
)
して
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
靴
(
くつ
)
も、
靴下
(
くつした
)
も、
腓
(
ふくらはぎ
)
も
真黒
(
まっくろ
)
です。緑の
草原
(
くさはら
)
の
精
(
せい
)
が、いいつけを
守
(
まも
)
らない四人の者に、こんな
泥
(
どろ
)
のゲートルをはかせたのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
豆州
(
づしう
)
が
御勝手
(
ごかつて
)
不如意
(
ふによい
)
なるは、
一朝一夕
(
いつてういつせき
)
のことにはあらじを、よしや
目覺
(
めざま
)
しき
改革
(
かいかく
)
は
出來
(
でき
)
ずとも、
誰
(
たれ
)
も
汝
(
なんぢ
)
の
過失
(
あやまち
)
とは
謂
(
い
)
はじ、
唯
(
たゞ
)
誠
(
まこと
)
をだに
守
(
まも
)
らば
可
(
か
)
なり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なにもかもが、ふだんどおりだったら、セーサルもこの言いつけをよく
守
(
まも
)
って、子どもを
危
(
あぶな
)
いところに近よらせるようなことはしなかったでしょう。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
食卓ではきびしい摂生法を
守
(
まも
)
っていた。理想的な
白粉
(
おしろい
)
ののりぐあいを害するかもしれないような食物は、いっさい口にしないで、水ばかり飲んでいた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
カピ長 モンタギューとても
右
(
みぎ
)
同樣
(
どうやう
)
の
懲罰
(
おとがめ
)
にて
謹愼
(
きんしん
)
を
仰附
(
おほせつ
)
けられた。したが、
吾々
(
われ/\
)
老人
(
らうじん
)
に
取
(
と
)
っては、
平和
(
へいわ
)
を
守
(
まも
)
ることはさまで
困難
(
むづか
)
しうはあるまいでござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
墓の前の柱にちやんと「御用のおかたにはお
守
(
まも
)
り石をさし上げます」と書いた、小さい紙札も
貼
(
は
)
りつけてある。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
守
(
まも
)
る事
瓢
(
ふくべ
)
の如くと又口は
禍
(
わざは
)
ひの
門
(
かど
)
舌
(
した
)
は禍ひの
根
(
ね
)
と言る事
金言
(
きんげん
)
成
(
なる
)
かな瀬戸物屋忠兵衞
計
(
はか
)
らず八ヶ年
過去
(
すぎさり
)
たる事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
起
(
き
)
曰
(
いは
)
く、『
西河
(
せいが
)
を
守
(
まも
)
りて、
秦
(
しん
)
の
兵
(
へい
)
敢
(
あへ
)
て
東
(
ひがし
)
に
郷
(
むか
)
はず、
韓
(
かん
)
・
趙
(
てう
)
・
(九二)
賓從
(
ひんじう
)
するは、
子
(
し
)
、
起
(
き
)
に
孰
(
いづ
)
れぞ』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
寺の門内には
仮店
(
かりみせ
)
ありて物を売り、
人
(
ひと
)
群
(
ぐん
)
をなす。芝居には
仮
(
かり
)
に戸板を
集
(
あつめ
)
て
囲
(
かこひ
)
たる入り口あり、こゝに
守
(
まも
)
る
者
(
もの
)
ありて一人
前
(
まへ
)
何程と
価
(
あたひ
)
を
取
(
とる
)
、これ
屋根普請
(
やねふしん
)
の
勧化
(
くわんけ
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
繭玉
(
まゆだま
)
のかたちを、しんこで
造
(
つく
)
つてそれを
竹
(
たけ
)
の
枝
(
えだ
)
にさげて、お
飼蠶
(
かいこ
)
さまを
守
(
まも
)
つて
下
(
くだ
)
さる
神
(
かみ
)
さまをも
祭
(
まつ
)
りました。
病氣
(
びやうき
)
で
倒
(
たふ
)
れた
馬
(
うま
)
のためには、
馬頭觀音
(
ばとうくわんおん
)
を
祭
(
まつ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
實際、私は、病氣にでもなつてしまひさうな失望の氣持ちを、經驗した。しかし、心をとりなほし、自分の
守
(
まも
)
るべきことを思ひ浮べて、直ぐに私は、心を鎭めた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そしてその
守
(
まも
)
り神を金屋子さんと呼んでいるのであろう。後世は
鋳物師
(
いもじ
)
の事を多く金屋と呼んでいる。
炭焼長者譚:系図の仮托と民族の改良
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
稽古してもらっていると「
守
(
まも
)
り
袋
(
ぶくろ
)
は遺品ぞと」というくだりがどうしても
巧
(
うま
)
く語れない
遣
(
や
)
り直し遣り直して
何遍
(
なんべん
)
繰り返してもよいと云ってくれない師匠団平は
蚊帳
(
かや
)
を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
大尉を驚かせたのは、米艦隊の
最上
(
さいじょう
)
の空に、
守
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
のように
端然
(
たんぜん
)
と
游泳
(
ゆうえい
)
をつづけていたメーコン号が、一団の火焔となって、焼け墜ちてゆくのを発見したことだった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
失
(
うしな
)
はれゆく
感覚
(
かんかく
)
と
懸命
(
けんめい
)
に
闘
(
たゝか
)
ひながら、
死
(
し
)
に
至
(
いた
)
るまで、
守
(
まも
)
り
通
(
とほ
)
した
党
(
たう
)
の
名
(
な
)
をとぎれ/\に
呼
(
よ
)
んだ
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
人々は半ば椅子より立ちて「いみじき
戯
(
たわぶれ
)
かな、」と一人がいへば、「われらは
継子
(
ままこ
)
なるぞくやしき、」と
外
(
ほか
)
の一人いひて笑ふを、よそなる卓よりも、皆興ありげにうち
守
(
まも
)
りぬ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
この
工合
(
ぐあい
)
のいい
隠
(
かく
)
れ
場
(
ば
)
に一
羽
(
わ
)
の
家鴨
(
あひる
)
がその
時
(
とき
)
巣
(
す
)
について
卵
(
たまご
)
がかえるのを
守
(
まも
)
っていました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
よいかしらであったと
思
(
おも
)
っておりました。よいかしらだから、
最後
(
さいご
)
にかしらが「
盗人
(
ぬすびと
)
にはもうけっしてなるな。」といったことばを、
守
(
まも
)
らなければならないと
思
(
おも
)
っておりました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
あたしの
留守
(
るす
)
にも、ここへ
足
(
あし
)
を
入
(
い
)
れたが
最後
(
さいご
)
、お
母
(
っか
)
さんの
眼
(
め
)
はつぶれましょうと、きつくいわれたそれからこっち、
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やら
分
(
わか
)
らないままに、おせんの
頼
(
たの
)
みを
堅
(
かた
)
く
守
(
まも
)
って、お
岸
(
きし
)
は
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
うちではみんなもう
寝
(
ね
)
ただろう。祖母さんはぼくにお
守
(
まも
)
りを
借
(
か
)
してくれた。さよなら、北上山地、北上川、岩手県の夜の風、今武田先生が
廻
(
まわ
)
ってみんなの
席
(
せき
)
の
工合
(
ぐあい
)
や何かを見て行った。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
云
(
い
)
ふのは、おぢさんに
前
(
まへ
)
の
約束
(
やくそく
)
をきつと
守
(
まも
)
らすためには、
君
(
きみ
)
たちはこの
本
(
ほん
)
をよく
讀
(
よ
)
んで、そしてその
中
(
うち
)
の一
番
(
ばん
)
好
(
す
)
きな
歌
(
うた
)
とか、
嫌
(
きら
)
ひな
歌
(
うた
)
とか、この
歌
(
うた
)
はこんな
時
(
とき
)
に
使
(
つか
)
つたらどうだつたとか
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
この
刀子
(
とうす
)
は
男
(
をとこ
)
ばかりでなく、
女
(
をんな
)
の
人
(
ひと
)
もお
守
(
まも
)
りに
持
(
も
)
つてゐたと
思
(
おも
)
はれますが、その
鞘
(
さや
)
は
木
(
き
)
でつくつたものゝほかに、
毛
(
け
)
のついた
皮
(
かは
)
を
縫
(
ぬ
)
ひ
合
(
あは
)
せてつくつたものが、
一般
(
いつぱん
)
に
行
(
おこな
)
はれてゐたようです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
いったん、きめたいじょうは、それを
守
(
まも
)
るのが
当然
(
とうぜん
)
だと思う。また、
試合
(
しあい
)
のときなどに、チームの
作戦
(
さくせん
)
としてきめたことには、ぜったいに
服従
(
ふくじゅう
)
してもらわなければならない、という話もした。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
戸倉村よりは他の物品を此処に
持
(
も
)
ち来り以て之を
交易
(
こうえき
)
し、其間
敢
(
あへ
)
て人の之を
媒介
(
ばいかい
)
するものなく、只正直と
約束
(
やくそく
)
とを
守
(
まも
)
りて
貿易
(
ばうえき
)
するのみと、此に於て前日来より「あるこーる」に
渇
(
かつ
)
したる一行は
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
と
御米
(
およね
)
の
生命
(
らいふ
)
を、
毎年
(
まいとし
)
平凡
(
へいぼん
)
な
波瀾
(
はらん
)
のうちに
送
(
おく
)
る
以上
(
いじやう
)
に、
面前
(
まのあたり
)
大
(
たい
)
した
希望
(
きばう
)
も
持
(
も
)
つてゐなかつた。かうして
忙
(
いそ
)
がしい
大晦日
(
おほみそか
)
に、
一人
(
ひとり
)
家
(
いへ
)
を
守
(
まも
)
る
靜
(
しづ
)
かさが、
丁度
(
ちやうど
)
彼
(
かれ
)
の
平生
(
へいぜい
)
の
現實
(
げんじつ
)
を
代表
(
だいへう
)
してゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
もはやこんな
老婆
(
ろうば
)
になりましたので、もとよりご
奉公
(
ほうこう
)
には
堪
(
た
)
えられませんが、ただ私がどこまでもおおせを
守
(
まも
)
っておりましたことだけを申しあげたいと存じましてわざわざおうかがいいたしました
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
成程
(
なるほど
)
私
(
わたくし
)
の
塾
(
じゆく
)
には
規則
(
きそく
)
と
申
(
まを
)
しても
唯
(
た
)
だ
何時
(
なんどき
)
に
寢
(
ね
)
る、
起
(
おき
)
るといふ
丈
(
だけ
)
で、
其外
(
そのほか
)
に
之
(
これ
)
を
守
(
まも
)
れ、これを
行
(
おこな
)
へといふやうな
命令的
(
めいれいてき
)
の
事
(
こと
)
は
更
(
さら
)
に
申
(
まを
)
さないが、
其
(
そ
)
の
代
(
かは
)
り、
何事
(
なにごと
)
も
自營獨立
(
じえいどくりつ
)
の
精神
(
せいしん
)
を
籠
(
こ
)
めて
遣
(
や
)
つて
貰
(
もら
)
ひたい。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
君が
業務
(
なりはひ
)
は
忙
(
いそが
)
しからむ然れども張りつむる心を
守
(
まも
)
り居らむか
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
われ
歳
(
とし
)
たけ老いし父母
守
(
まも
)
る事のさびしとは思へ白梅の花
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いちど言ったことは、かならず
守
(
まも
)
ってもらいたいね
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
禁
(
きん
)
を
守
(
まも
)
りて
愚鈍者
(
ぐどんじや
)
に
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
守
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
自然界
(
しぜんかい
)
に
法則
(
ほうそく
)
があれば、
人間界
(
にんげんかい
)
にも
法則
(
ほうそく
)
がある。どの
星
(
ほし
)
を
見
(
み
)
ても、ほこらしげに、また
安
(
やす
)
らけく
輝
(
かがや
)
くのは、
天体
(
てんたい
)
の
法則
(
ほうそく
)
を
守
(
まも
)
るからだ。
アパートで聞いた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家
(
うち
)
に垣なく、
人
(
ひと
)
に病があるやうなもので、
守
(
まも
)
らせれば盜人もからめとるであらうし、關節の病も早く治せば命は長いであらう。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「
残
(
のこ
)
ったものは
殿
(
との
)
のご
寝所
(
しんじょ
)
のほうを
守
(
まも
)
れ、もう
木戸
(
きど
)
や
多門
(
たもん
)
の
固
(
かた
)
めにはじゅうぶん人数がそろったから、よも、やぶれをとるおそれはあるまい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実高夫婦
(
さねたかふうふ
)
はさっそく
長谷
(
はせ
)
の
観音
(
かんのん
)
さまにお
礼
(
れい
)
まいりをして、こんど
生
(
う
)
まれた
姫
(
ひい
)
さんの
一生
(
いっしょう
)
を、
仏
(
ほとけ
)
さまに
守
(
まも
)
って
頂
(
いただ
)
くようにお
頼
(
たの
)
みして
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
(
渠等
(
かれら
)
が
通
(
つう
)
の
原則
(
げんそく
)
を
守
(
まも
)
りて
俗物
(
ぞくぶつ
)
を
斥罵
(
せきば
)
するにも
関
(
かかは
)
らず。)然しながら
縦令
(
たとひ
)
俗物
(
ぞくぶつ
)
に
渇仰
(
かつがう
)
せらる〻といへども
路傍
(
みちばた
)
の
道祖神
(
だうろくじん
)
の如く
渇仰
(
かつがう
)
せらる〻にあらす
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
夕
(
ゆふ
)
げ
終
(
おは
)
りての
宵々
(
よひ/\
)
家
(
いゑ
)
を
出
(
いで
)
ては
御寺參
(
おんてらまい
)
り
殊勝
(
しゆしよう
)
に、
觀音
(
くわんをん
)
さまには
合掌
(
がつしよう
)
を申て、
我
(
わ
)
が
戀人
(
こひびと
)
のゆく
末
(
すゑ
)
を
守
(
まも
)
り
玉
(
たま
)
へと、お
志
(
こゝろざ
)
しのほどいつまでも
消
(
き
)
えねば
宜
(
よ
)
いが。
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
左舷
(
さげん
)
に
紅燈
(
こうとう
)
の
海上法
(
かいじやうはふ
)
を
守
(
まも
)
り、
停泊
(
とゞ
)
まれる
船
(
ふね
)
は
大鳥
(
おほとり
)
の
波上
(
はじやう
)
に
眠
(
ねむ
)
るに
似
(
に
)
て、
丁度
(
ちやうど
)
夢
(
ゆめ
)
にでもあり
相
(
さう
)
な
景色
(
けしき
)
!
私
(
わたくし
)
は
此樣
(
こん
)
な
風景
(
ふうけい
)
は
今迄
(
いまゝで
)
に
幾回
(
いくくわい
)
ともなく
眺
(
なが
)
めたが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然
(
しか
)
るに、
中根
(
なかね
)
は
身
(
み
)
の
危急
(
ききふ
)
を
忘
(
わす
)
れて
銃
(
じう
)
を
離
(
はな
)
さず、
飽
(
あ
)
くまで
銃
(
じう
)
を
守
(
まも
)
らうとした。あの
行爲
(
かうゐ
)
、あの
精神
(
せいしん
)
は
正
(
まさ
)
に
軍人精神
(
ぐんじんせいしん
)
を
立派
(
りつぱ
)
に
發揚
(
はつやう
)
したもので、
誠
(
まこと
)
に
軍人
(
ぐんじん
)
の
鑑
(
かがみ
)
である。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
其方儀吟味
相遂
(
あひとげ
)
候所
聊
(
いさゝ
)
かも惡事是なく且亡父の
遺言
(
ゆゐごん
)
を
守
(
まも
)
り不埓の伯父を
呼戻
(
よびもど
)
し養ひ候而已ならず其後大金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“守”を含む語句
見守
守護
子守
鎮守
守銭奴
国守
守衛
遠江守
留守中
守人
守札
御守
太守
目守
看守
宮守
上泉伊勢守
河内守
牢守
守子
...