“あざむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アザム
語句割合
90.8%
2.2%
紿2.2%
1.3%
0.9%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
詿誤0.4%
(他:1)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし叔父おじあざむかれた記憶のまだ新しい私は、もう一歩踏み込んだ疑いをさしはさまずにはいられませんでした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
前庇まえびさし広く飾なきぼうぶりて、年は十七、八ばかりと見ゆるかんばせ、ヱヌスの古彫像をあざむけり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「それその通り、わらわをあざむこうとするではないか。汝の妹にせよ、彼女はわらわの子。玄徳へ嫁がすことなどいつ許しましたか」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、それなら知ってるよ。だが、そいつあ表向き、お上をあざむく手段じゃねえのか」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
またいわく、老蛇体に長毛あるは、その頭に玉あり、その色虹を紿あざむく、その蛇夜これを取り出し、道を照らして食をもとむ。
前に述べた亀が諸獣を紿あざむいた話に似たのはわが邦にも『古事記』に因幡いなば素兎しろうさぎわにを欺き海を渡った話がある
日吉は、うまく彼をあざむいたつもりでいたが、十兵衛の叡智えいちの眼は、何もかもぬいていることを、明らかに示していた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼があざむくのではなく、こちらの眼が曇っている罪ともいえよう。——真を観るむずかしさ。直指人心。これができれば、もう或る所までその人間は達している。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鳥井強右衛門勝商すねえもんかつあきが、家康の援軍を求めるため、単身城を脱し、家康にまみえて援兵を乞い、直ちに引き返して、再び城に入らんとし、武田方にとらわれ、勝頼をあざむいて城壁に近より
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ああ。やんぬるかな。大王には初めからそれがしを説客と見ておられる。そして詭弁きべんあざむかれまいというお気持が先になっている。それがしは決して私一箇の功のためにこの言を吐くものではありません。一に両国の平和をねがい、蜀のため、呉のために、必死となって申し上げたのです。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
手短かに申せば、折々は自らあざむく快さを
君子くんしも道をもってすればこれをあざむくをべしとあります。ハッハハハハ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
我尊しの冗語じようご漫語まんご、我をばあざむおほすに足らんや、恨みは恨み、あだは讐、かへさでは我あるべきか、今は一切世間の法、まつた一切世間の相、森羅万象人畜草木しんらばんしやうにんちくさうもく
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
人影も見えないのは、演義三国誌常套手段おきまりの、城門に敵をあざむく計略。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あはせて皇子大津が為めに、詿誤あざむかれたる直広肆八口朝臣音橿ぢきくわうしやくちのあそみおとかし小山下壱伎連博徳せうせんげいきのむらじはかとこと、大舎人中臣朝臣臣麻呂おほとねりなかとみのあそみおみまろ巨勢朝臣多益須こせのあそみたやかす新羅しらぎ沙門行心ほふしぎやうじん、及び張内礪杵道作とねりときのみちつくり等卅余人を捕ふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
閉花羞月好手姿 巧計人をあざむいて人知らず 張婦李妻定所無し 西眠東食是れ生涯 秋霜粛殺す刀三尺 夜月凄涼たり笛一枝 天網と雖ども漏得難もれえかたし 閻王廟裡きんに就く時
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)