“あざむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アザム
語句割合
欺90.0%
偽2.5%
紿1.8%
騙1.4%
詐1.1%
瞞0.7%
斯0.4%
歎0.4%
詭0.4%
詿誤0.4%
誣0.4%
負0.4%
賺0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもけっして既成(きせい)の疲(つか)れた宗教(しゅうきょう)や、道徳(どうとく)の残滓(ざんし)を、色あせた仮面(かめん)によって純真(じゅんしん)な心意(しんい)の所有者(しょゆうしゃ)たちに欺(あざむ)き与(あた)えんとするものではない。
「いや、それなら知ってるよ。だが、そいつあ表向き、お上を偽(あざむ)く手段じゃねえのか」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
行長等は紿(あざむ)かれるとは知らないから大いに喜んで待って居たが、其時は李如松四万三千の人馬が、鴨緑江を圧して、義州に集中しつつあったのである。全軍を三つに分ち、左脇(ひだりわき)、中脇、右脇と呼んだ。
碧蹄館の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
幼少、ご恩顧をこうむってからのご奉公も勉学も、決して、君を騙(あざむ)かんなどと思ってして来たわけでは毛頭ありません。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鳥井強右衛門勝商(すねえもんかつあき)が、家康の援軍を求めるため、単身城を脱し、家康に見(まみ)えて援兵を乞い、直ちに引き返して、再び城に入らんとし、武田方に囚(とら)われ、勝頼を詐(あざむ)いて城壁に近より
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
以テ彼ノ大学企図ノ大業ニ従フヲ以テ我畢生(ひっせい)ノ任トナシ其任ヲ遂グルヲ以テ我無上の娯楽トナスノ外敢(あえ)テ富貴ヲ望ムニ非ズ今ヤコノ書ノ発刊ニ臨ミテ之ヲ奇貨(きか)トシ又何ゾ妄(みだ)リニ巧言(こうげん)ヲ弄(ろう)シテ世ヲ瞞(あざむ)キ以テ名ヲ干(もと)メ利ヲ射ルノ陋醜(ろうしゅう)ヲ為サンヤ敢テ所思ヲ告白シテ是ヲ序ト為ス
手短かに申せば、折々は自ら斯(あざむ)く快さを
「君子(くんし)も道をもってすればこれを歎(あざむ)くを得(う)べしとあります。ハッハハハハ」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
人影も見えないのは、演義三国誌常套手段(おきまり)の、城門に敵を詭(あざむ)く計略。そこは先生、武辺者だから、身構えしつつ、土間取附(とっつき)の急な階子段(はしごだん)を屹(きっ)と仰いで、大音に
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
并(あは)せて皇子大津が為めに、詿誤(あざむ)かれたる直広肆八口朝臣音橿(ぢきくわうしやくちのあそみおとかし)、小山下壱伎連博徳(せうせんげいきのむらじはかとこ)と、大舎人中臣朝臣臣麻呂(おほとねりなかとみのあそみおみまろ)、巨勢朝臣多益須(こせのあそみたやかす)、新羅(しらぎ)の沙門行心(ほふしぎやうじん)、及び張内礪杵道作(とねりときのみちつくり)等卅余人を捕ふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
これはイエスの言を曲げ、言いもしなかったことを言われたように誣(あざむ)いたのです。彼らはイエスを滅ぼすことを目的としているのだから、有ったこと無かったこと、いかようにでも難癖(なんくせ)をつける。
枕山が作に「自古佳期動相失。天時人事足長吁。独有旧交尋旧約。年年此夕不負余。観月之伴有時闕。観月之遊無歳無。」〔古(いにしえ)自(よ)リ佳期動(ややも)スレバ相失ヒ/天時人事長吁スルニ足ル/独リ旧交ノ旧約ヲ尋ヌル有リテ/年年此夕余ヲ負(あざむ)カズ/観月ノ伴時トシテ闕(か)クコト有ルモ/観月ノ遊歳トシテ無キコト無シ〕云々と言ってある。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
閉花羞月好手姿 巧計人を賺(あざむ)いて人知らず 張婦李妻定所無し 西眠東食是れ生涯 秋霜粛殺す刀三尺 夜月凄涼たり笛一枝 天網疎(そ)と雖ども漏得難(もれえかた)し 閻王廟裡擒(きん)に就く時
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)