“たばか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タバカ
語句割合
44.8%
17.2%
6.9%
欺誑6.9%
計較6.9%
方便3.4%
3.4%
3.4%
計策3.4%
詭計3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「瞞そうとまたたばかろうと目差す悪人をしょぴきさえすればそれで横目の役目は済む。卑怯呼ばわりは場違いだ!」
三甚内 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
書物などにも眼をさらすようすではござりますが、それは世人をたばかる方便にて、まことは博奕ばくち喧嘩けんかを好み、その徒数百人を抱えて良民を苦しめおる事実が数多くござります
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
以て拙僧よろしく御取持せん思しめしもあらばうけたまはらんと説法口せつぱふぐちべんに任せて思ふ樣にたばかりければ四人の者共は先頃さきごろよりの寺の動靜やうす如何樣かく有んと思へど誰もたくはへは無れど永代えいだいの家のかぶと無理にも金子調達てうだつ仕つらんそれには御實情じつじやうの處もうかゞひたしといふに心得たりと常樂院はおくおもぶき此由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あれあれあの揺るるさまを見よ、きさままでがのっそりに同化かぶれて寛怠過ぎた了見じゃ、是非はない、も一度行って上人様のお言葉じゃと欺誑たばかり、文句いわせず連れて来い、と円道に烈しく叱られ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
公庁おほやけに召され給ふと聞きしより、かねてあはれをかけつる隣のおきなをかたらひ、とみ二三四野らなる宿のさまをこしらへし。我をとらんずときに鳴神なるかみひびかせしは、まろやが二三五計較たばかりつるなり。
いぬる日くだんの聴水を、途中にて見付しかば、名乗りかけて討たんとせしに、かへつてかれ方便たばかられて、遂にかかる不覚を取りぬ
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ここに建振熊の命たばかりて、「息長帶日賣の命は、既に崩りましぬ。かれ、更に戰ふべくもあらず」といはしめて、すなはち弓絃ゆづらを絶ちて、いつはりて歸服まつろひぬ。
「いや貴様がたばかったのだ。姫を瞞ったに相違ない。引っ捉えて八裂きにする! 者ども出合え! 者ども出合え!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そも四九保元ほうげん御謀叛ごむほん五〇あめかみの教へ給ふことわりにもたがはじとておぼし立たせ給ふか。又みづからの人慾にんよくより計策たばかり給ふか。つばららせ給へとまうす。
巨浪おほなみゆすりて詭計たばかりけりな
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)