“難癖”の読み方と例文
読み方割合
なんくせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さそはれるともなく、平次も飛出しましたが、その時は、もう二人の浪人は旅籠屋に難癖なんくせをつけて、何處ともなく立去つた後でした。
弘化元年三月二十五日辰の刻生れまで言われてしまったのでは、戸籍役人としても、このうえ難癖なんくせのつけようがないではないか。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「お助け下さいまし、今あちらで、投扇興をしておりますと、廊下を通りかかった悪いやつが、その扇がぶつかッたと、お嬢様に難癖なんくせをつけて」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)