“てど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手捕50.0%
手取25.0%
手執12.5%
裁縫12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何、わたしがしのんで来ると、ちょうど誰かこのゆかの下へ、いこもうとするものがあるのです。そこで一つ手捕てどりにした上、顔を見てやろうと思ったのですが、とうとう逃げられてしまいました。」
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
神職 じたばたするなりゃ、手取てどり足取り……村のしゅにも手伝てつだわせて、そのおんな上衣うわぎ引剥ひきはげ。髪をさばかせ、鉄輪かなわを頭に、九つか、七つか、蝋燭をともして、めらめらと、蛇の舌の如く頂かせろ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「今朝、某寺の前を某が通っていると、板女らしいきれいな女が来るから、手執てどりにしようとすると、寺の板壁へ引附いて、そのまま見えなくなった」
女賊記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「そんなこと言ったって、じんつあまや。何しろまだ十六だもの……裁縫てどなれえにもやんねえのだもの、かんげえで見ればこのわらしも……」
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)