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希望
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きぼう
ふりがな文庫
“
希望
(
きぼう
)” の例文
みつ
子
(
こ
)
は、いつも
弟
(
おとうと
)
の
元気
(
げんき
)
でいるのをうれしく
思
(
おも
)
いました。そして、たえず
希望
(
きぼう
)
にもえているのをなんとなくいじらしく
思
(
おも
)
いました。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
相變
(
あひかは
)
らず
淡白
(
たんぱく
)
で、
慓輕
(
へうきん
)
で、
其他
(
そのほか
)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
も
一同
(
いちどう
)
元氣
(
げんき
)
よく、
大
(
だい
)
なる
希望
(
きぼう
)
の
日
(
ひ
)
を
待望
(
まちのぞ
)
みつゝ、
勤勉
(
きんべん
)
に
働
(
はたら
)
いて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
当時
(
とうじ
)
の
私
(
わたくし
)
に
取
(
と
)
りましては、
死
(
し
)
んだ
良人
(
おっと
)
に
逢
(
あ
)
うのがこの
世
(
よ
)
に
於
(
お
)
ける、
殆
(
ほと
)
んど
唯一
(
ゆいいつ
)
の
慰安
(
いあん
)
、
殆
(
ほと
)
んど
唯一
(
ゆいいつ
)
の
希望
(
きぼう
)
だったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
で、
武田伊那丸
(
たけだいなまる
)
は、いやがうえにも、
希望
(
きぼう
)
をもった。
武者
(
むしゃ
)
ぶるいとでもいうような、
全霊
(
ぜんれい
)
の血と
肉
(
にく
)
との
躍
(
おど
)
りたつのがじぶんでもわかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かれは自分の
希望
(
きぼう
)
を表すために苦しい声をしばり出したり、顔をしかめたり、からだを曲げたりするよりいいことはなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
いくときの、
希望
(
きぼう
)
にみちた心持ちにひきかえ、帰りの、なんという、まのぬけた、はぐらかされたような心持ちでしょう。
いぼ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
繪葉書
(
えはがき
)
より
大
(
おほ
)
きな
寫眞
(
しやしん
)
の
必要
(
ひつよう
)
な
人
(
ひと
)
には、その
希望
(
きぼう
)
にまかせてそれ/″\の
寫眞
(
しやしん
)
を
賣
(
う
)
るようにもなつてゐるのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
著者
(
ちよしや
)
は
寧
(
むし
)
ろかような
場合
(
ばあひ
)
を
利用
(
りよう
)
して、
地震
(
ぢしん
)
に
對
(
たい
)
する
實驗的
(
じつけんてき
)
の
知識
(
ちしき
)
を
得
(
え
)
、
修養
(
しゆうよう
)
を
積
(
つ
)
まれるよう
希望
(
きぼう
)
するものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それは、
前途
(
ぜんと
)
におおくの
希望
(
きぼう
)
を持った、
若
(
わか
)
い
時代
(
じだい
)
には、ずいぶんいやにすました人だといわれたこともあった。
実際
(
じっさい
)
気位
(
きぐらい
)
高くふるまっていたこともあった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
みなさんの
希望
(
きぼう
)
、みなさんのかくごを、この
新時代
(
しんじだい
)
の
新年拝賀式
(
しんねんはいがしき
)
にりっぱにいいあらわしてもらうには、どの友人を立たせたらよいか。まじめに
投票
(
とうひょう
)
してほしいと思う。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
諭吉
(
ゆきち
)
の
目
(
め
)
はあかるくかがやき、
希望
(
きぼう
)
にみちた
顔
(
かお
)
は、とてもわかわかしくみえました。ですから
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
さっきまでは、とにかくにげられそうな
希望
(
きぼう
)
があった。まどへ
両手
(
りょうて
)
をかけてさえしまえば、
飛越台
(
とびこしだい
)
の
要領
(
ようりょう
)
ででも、どうにか制動室へからだを
運
(
はこ
)
ぶことができると思っていた。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
よし僕等の
生涯
(
しようがい
)
は、勞働者と
比較
(
ひかく
)
して
何等
(
なんら
)
の
相違
(
さうゐ
)
がないとしても、僕等は
常
(
つね
)
に勞働者的生涯から
脱
(
だつ
)
して、もう少し意味ある、もう少し價値あるライフに
入
(
い
)
りたいと
希望
(
きぼう
)
してゐる。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
ところが木曜日になると、この
希望
(
きぼう
)
は
消
(
き
)
えてしまいました。木曜日も、まえの日と同じようにはじまったのです。ガンたちは広い
畑
(
はたけ
)
でごはんをたべ、ニールスはたべものをさがしに公園へいきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「
希望
(
きぼう
)
が
岡
(
おか
)
」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
ひとたびは、
死
(
し
)
を
覚悟
(
かくご
)
したものが、こうして
毎日
(
まいにち
)
、おだやかな
海
(
うみ
)
を
見
(
み
)
るうちに、どうかして
生
(
い
)
きたいという
希望
(
きぼう
)
に
燃
(
も
)
えたのでした。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
斯
(
か
)
う
考
(
かんが
)
へると、
實
(
じつ
)
に
愉快
(
ゆくわい
)
で/\
堪
(
たま
)
らぬ、
今
(
いま
)
や
吾等
(
われら
)
の
眼
(
まなこ
)
には、たゞ
希望
(
きぼう
)
の
光
(
ひかり
)
の
輝
(
かゞや
)
くのみで、
誰
(
たれ
)
か
人間
(
にんげん
)
の
幸福
(
さひはひ
)
を
嫉
(
ねた
)
む
惡魔
(
あくま
)
の
手
(
て
)
が
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それは一同の
希望
(
きぼう
)
で、ゆうべも月ノ宮の
垢離堂
(
こりどう
)
で、
血気
(
けっき
)
の
面々
(
めんめん
)
がみな口をそろえていうには、自分たちも闘士として
出場
(
しゅつじょう
)
し
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしに
勇気
(
ゆうき
)
があれば、マチアに向かって、わたしがひじょうに大きな
希望
(
きぼう
)
を持っていることを打ち明けたかもしれない。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
又
(
また
)
私
(
わたくし
)
がこちらで
愛馬
(
あいば
)
に
逢
(
あ
)
った
話
(
はなし
)
をすると、『あの
時
(
とき
)
は、そなたの
希望
(
きぼう
)
を
容
(
い
)
れないで、
勝手
(
かって
)
な
名前
(
なまえ
)
をつけさせて
大
(
たい
)
へんに
済
(
す
)
まなかった。』と
良人
(
おっと
)
は
丁寧
(
ていねい
)
に
詫
(
わ
)
びました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そこでまた、
希望
(
きぼう
)
がわきました。ふたりは、あがりはなに、
目白
(
めじろ
)
おしにならんで、
腰
(
こし
)
をかけました。
いぼ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
糟谷
(
かすや
)
は三十になったばかり、
若手
(
わかて
)
の
高等官
(
こうとうかん
)
として、
周囲
(
しゅうい
)
から
多大
(
ただい
)
の
希望
(
きぼう
)
を
寄
(
よ
)
せられていた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
一日
(
いちにち
)
も
早
(
はや
)
くかういふふうな
民俗博物館
(
みんぞくはくぶつかん
)
が
設
(
まう
)
けられることを
希望
(
きぼう
)
するものであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
然
(
しか
)
しながら、それがありふれた
小地震
(
しようぢしん
)
だと
判斷
(
はんだん
)
されたならば、
泰然自若
(
たいぜんじじやく
)
としてゐるのも
一法
(
いつぽう
)
であらうけれども、これは
餘
(
あま
)
りに
消極的
(
しようきよくてき
)
の
動作
(
どうさ
)
であつて、
著者
(
ちよしや
)
が
地震國
(
ぢしんこく
)
の
小國民
(
しようこくみん
)
に
向
(
むか
)
つて
希望
(
きぼう
)
する
所
(
ところ
)
でない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
こうして
光吉
(
こうきち
)
はついにその
希望
(
きぼう
)
をたっすることができた。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
「
昔
(
むかし
)
、おまえの
父
(
ちち
)
は、
赤
(
あか
)
ん
坊
(
ぼう
)
のおまえをおぶって、このように、あてもなく
歩
(
ある
)
いたものだ。おまえも
希望
(
きぼう
)
を
捨
(
す
)
てずに
歩
(
ある
)
くがいい。」
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ひょうは所どころまばらに落ちるものだそうですよ」と、わたしはまだそれでも
無理
(
むり
)
に
希望
(
きぼう
)
をかけようとして言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
『
然
(
しか
)
し、
昨夜
(
さくや
)
の
海嘯
(
つなみ
)
は、
吾等
(
われら
)
一同
(
いちどう
)
を
希望
(
きぼう
)
の
天上
(
てんじやう
)
より、
絶望
(
ぜつぼう
)
の
谷底
(
たにそこ
)
へ
蹴落
(
けおと
)
したと
思
(
おも
)
はれます。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
とかく
無理
(
むり
)
な
希望
(
きぼう
)
を
持
(
も
)
ってると、自分のすることにも
無理
(
むり
)
ができるから、無理とくるしみを求めるようになるなどと話されて、細君もひたすら
西田
(
にしだ
)
の
好意
(
こうい
)
に感じて胸が
開
(
ひら
)
いた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
秀吉
(
ひでよし
)
の目がほそくなる。わかわかしい
希望
(
きぼう
)
の
権化
(
ごんげ
)
のような顔にいッぱいな
満足
(
まんぞく
)
がかがやく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遊び相手がなくてひとりさびしくいるとき、
常夜燈
(
じょうやとう
)
の下にツルのかくしたその花があるという思いは私を元気づけた。そこへかけつけ、さがしまわるあいだの
希望
(
きぼう
)
は何にもかえがたかった。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
しかし
皆
(
みな
)
さんはこん
後
(
ご
)
も
暇
(
ひま
)
があれば
博物館
(
はくぶつかん
)
へ
來
(
き
)
て、
今
(
いま
)
まで
見
(
み
)
た
品物
(
しなもの
)
を
更
(
さら
)
に
詳
(
くは
)
しく
見
(
み
)
て、わからぬことがあれば
先生
(
せんせい
)
や
博物館
(
はくぶつかん
)
の
人
(
ひと
)
にお
尋
(
たづ
)
ねになることを
希望
(
きぼう
)
いたします。それではさようなら。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
金持
(
かねも
)
ちは、
金色
(
こんじき
)
の
魚
(
うお
)
を
食
(
た
)
べれば、この
病気
(
びょうき
)
がなおるということを
聞
(
き
)
きますと、
絶望
(
ぜつぼう
)
のうちにかすかな
希望
(
きぼう
)
を
認
(
みと
)
めたのであります。
金の魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それにわたしは、どれほどかれを
愛
(
あい
)
しているかを語りたい
燃
(
も
)
えるような
希望
(
きぼう
)
を、いや少なくとも、なにかかれのためにしてやりたい希望を持っていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「わたしは、
悲
(
かな
)
しい。しかし、いまはどうすることもできません。すべての
希望
(
きぼう
)
を
捨
(
す
)
ててしまいます。」と、
女
(
おんな
)
は
涙
(
なみだ
)
ながらにいいました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もうこれでは親方も
承知
(
しょうち
)
してくれるだろう。そうしてこれはわたしにとって大きな
希望
(
きぼう
)
の
目標
(
もくひょう
)
になった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
バナナの
皮
(
かわ
)
とつえとは、それからも、まだ
河水
(
かわみず
)
について
流
(
なが
)
されていったのです。しかし、
彼
(
かれ
)
らは、まだ
希望
(
きぼう
)
を
捨
(
す
)
てませんでした。
河水の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでわたしはもうミリガン
夫人
(
ふじん
)
に二度と会う
希望
(
きぼう
)
を
捨
(
す
)
てなければならなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
こうして、
希望
(
きぼう
)
を
追
(
お
)
って
無理
(
むり
)
の
仕事
(
しごと
)
をつづけるうちに、
金持
(
かねも
)
ちは
支払
(
しはら
)
いができなくなって、どこへか
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
してしまいました。
金が出ずに、なしの産まれた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ひとり
自然
(
しぜん
)
が
美
(
うつく
)
しいばかりでなかった。こうして、
見
(
み
)
、
考
(
かんが
)
え、
喜
(
よろこ
)
び、
希望
(
きぼう
)
をもつ、
人間
(
にんげん
)
がまた
偉大
(
いだい
)
であり、
貴
(
とうと
)
い
存在
(
そんざい
)
であるのを
知
(
し
)
りました。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もし、おまえさんが、ただ一
度
(
ど
)
で、その
袋
(
ふくろ
)
の
中
(
なか
)
の
豆
(
まめ
)
の
数
(
かず
)
をまちがえずに
算
(
かぞ
)
えることができたら、
希望
(
きぼう
)
がかなうと
思
(
おも
)
っていい。
幸福の鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
松蔵
(
まつぞう
)
は、
青年
(
せいねん
)
となったのです。けれど、
彼
(
かれ
)
は、どうかして一
度
(
ど
)
、
海
(
うみ
)
を
渡
(
わた
)
って、あちらにある
国
(
くに
)
にいってみたいという
希望
(
きぼう
)
を
捨
(
す
)
てませんでした。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこには、やはり
良
(
りょう
)
一と
同
(
おな
)
じような
境遇
(
きょうぐう
)
の
少年
(
しょうねん
)
が、
同
(
おな
)
じ
意志
(
いし
)
と
希望
(
きぼう
)
に
燃
(
も
)
えて、
熱心
(
ねっしん
)
に
目
(
め
)
を
貼
(
は
)
り
札
(
ふだ
)
にさらしていたのです。
僕が大きくなるまで
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「こんどは、いい
時計
(
とけい
)
が、
早
(
はや
)
くほしいな。」と、ぜいたくと
知
(
し
)
りながら、
妹
(
いもうと
)
にむかって、
私
(
わたし
)
は、
希望
(
きぼう
)
を
話
(
はな
)
したのでした。
時計と窓の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若
(
わか
)
い
易者
(
えきしゃ
)
は、
彼
(
かれ
)
の
先生
(
せんせい
)
から、いかなるばあいでも、
相手
(
あいて
)
に
希望
(
きぼう
)
を
持
(
も
)
たせることを
忘
(
わす
)
れてはならぬといましめられた、その
教
(
おし
)
えを
実行
(
じっこう
)
したまでです。
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
秀吉
(
ひできち
)
は、
出
(
で
)
かけるとき、
胸
(
むね
)
に
描
(
えが
)
いた、
桃色
(
ももいろ
)
の
希望
(
きぼう
)
の
影
(
かげ
)
は、どこかへ
消
(
き
)
えて、
家
(
うち
)
へもどるときは、
失望
(
しつぼう
)
の
底
(
そこ
)
を
歩
(
ある
)
くように、
運
(
はこ
)
ぶ
足
(
あし
)
が
重
(
おも
)
かったのでした。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
仲
(
なか
)
よく
暮
(
く
)
らすことを
希望
(
きぼう
)
していましたけれど、どうしても、このことばかりはできなかったというのは、ある
人
(
ひと
)
がたくさん
金
(
かね
)
がもうかったときには
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、あのバイオリンは、きっと、いつか
自分
(
じぶん
)
の
手
(
て
)
にもどってくるにちがいないと
信
(
しん
)
じますと、また、
彼
(
かれ
)
の
瞳
(
ひとみ
)
は、
希望
(
きぼう
)
の
光
(
ひかり
)
に
輝
(
かがや
)
いたのであります。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ふだんから、
美
(
び
)
と
平和
(
へいわ
)
を
愛
(
あい
)
する
兄
(
あに
)
であるのを
知
(
し
)
っていたけれど、こうした
場合
(
ばあい
)
に、
希望
(
きぼう
)
や、
空想
(
くうそう
)
が、どんな
形
(
かたち
)
であらわされるだろうかと
思
(
おも
)
ったからです。
兄の声
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうか、そのお
人形
(
にんぎょう
)
が
売
(
う
)
れずにいるように、わたし、
祈
(
いの
)
っているわ。」と、
娘
(
むすめ
)
は、
希望
(
きぼう
)
にかがやいた
目
(
め
)
を
上
(
あ
)
げて、
窓
(
まど
)
から
見
(
み
)
える
青
(
あお
)
い
空
(
そら
)
を
仰
(
あお
)
いだのです。
お父さんの見た人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“希望”の解説
希望(きぼう、ホープ en: hope)とは、好ましい事物の実現を望むこと。または、その望み。「冀望(きぼう)」とも書く。
(出典:Wikipedia)
希
常用漢字
小4
部首:⼱
7画
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
“希望”で始まる語句
希望者
希望通