“遙(は)” の例文
遙(は)る/″\本國(ほんごく)から携(たづさ)へて來(き)た三百餘反(よたん)の白絹(しろぎぬ)をば、悉皆(すつかり)使用(しよう)してしまつた相(さう)だ。
習ひもお在(は)さぬ徒歩(かち)の旅に、知らぬ山川を遙(は)る/″\彷徨(さまよ)ひ給ふさへあるに、玉の襖(ふすま)、錦の床(とこ)に隙(ひま)もる風も厭はれし昔にひき換へて、露にも堪へぬかゝる破屋(あばらや)に一夜の宿を願ひ給ふ御可憐(いと)しさよ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)